大山荘を世界に発信(市長日記H26.8.7)

更新日:2020年03月24日

来年秋、大山地区で世界に誇る大山の歴史や文化をアピールするため荘園文化フォーラムが開催されます。8月5日(火曜日)に、第1回実行委員会が開かれました。

大山地区は、平安時代から室町時代にかけて京都の東寺(教王護国寺)の所領で、東寺領大山荘(とうじりょうおおやまのしょう)と呼ばれていました。荘園時代から千年もの間、ため池や田んぼなど当時の地形が大切に守られており、ほぼ当時の地形をとどめる国内有数の地域です。

東寺は、大山以外にも小浜市や新見市にも多くの荘園を経営していました。その様子が、大山荘にまつわる文書をはじめ、約千年にわたる貴重な古文書、「東寺百合文書」(とうじひゃくごうもんじょ)の中に残され、国宝に指定されています。

この「東寺百合文書」は、現在、日本の国がユネスコに世界記憶遺産として登録申請され、来年5月から8月頃開催される国際諮問委員会で世界記憶遺産に登録される可能性がほぼ確実となっています。

そこで、世界記憶遺産登録に合わせて来年11月に東寺や研究者、さらには東寺領荘園を有する地域にも呼びかけ荘園文化フォーラムを開催し、世界記憶遺産登録を祝うと共に世界に誇る大山の歴史や文化をアピールしていこうと準備が進められているのです。

フォーラムの実行委員長には、私が就任しておりますが、これは、対外的にPRの必要があることと、市民あげての取組のためで、実際は、大山の皆さんにお世話になります。

有意義なフォーラムになるよう篠山市としても地域と連携して取り組んでいきたいです。

山の麓に何件かの住宅と田んぼが広がっていおり、田んぼの土手や溝が写っている様子の写真
奥には山が連なっており、山の麓には住宅が立ち並び、手前には田んぼや川が流れている様子の写真
山の麓に住宅が並び、手前にはため池があり、その奥には田んぼが広がっている様子の写真
山々の麓に住宅が並び、中央にため池があり、手前に田んぼが写っている写真