岸田諭さん 3期連続で競技かるた名人位に(市長日記H27.1.15)

更新日:2020年03月24日

競技かるたの名人で、ふるさと大使の岸田 諭さん(京都市在住・乾新町出身)が二度目の防衛戦(5番勝負)を見事勝利し、59期から3期連続で名人位を獲得されました。

1月10日(土曜)に滋賀県大津市の近江神宮で行われた第61期名人位・第59期クイーン位決定戦。昨年、初防衛した岸田さんは、東日本予選を勝ち抜き、西日本の代表者を下した春野 健太郎五段(東京大学かるた会所属)の挑戦を3勝1敗で退けました。

気力・体力ともに益々充実してきた岸田諭名人の3連覇が成るか、また本戦初登場の挑戦者が予選で見せたスタミナとスピードが名人を圧倒するか…。こうした点が見どころとされていましたが、始まってみると第1回戦、2回戦は岸田名人が大差で勝利しました。難なく防衛するのではないかと思われた続く第3回戦は、一転して春野五段に終始リードを許し、防衛戦初の敗戦となりました。しかし、ここからが岸田名人の凄いところ。敗れたダメージを引きずることなく、相手の特徴を見極め、状況により臨機応変に対応する持ち味を遺憾なく発揮し、序盤のリードを守り切って第4回戦を勝利して防衛となりました。

体調管理や体力づくりに気を遣う岸田名人。「毎年コンディションは違いますが、チャレンジ精神を持って挑むことに変わりはありません。よろしくお願いします。」という抱負から感じられるとおり、人としての謙虚さ、名人としての誇りをもって、大名人への道のりを一歩一歩着実に進んでおられるようです。また、岸田名人の雄姿を見ようと応援に駆け付けた篠山かるた協会の中学生たちの一緒になって喜んでいる姿がとても印象的でした。

人気漫画「ちはやふる」をきっかけに、競技かるた人口は全国各地で爆発的に増えていると聞いています。そのような競技かるたの世界で名人を輩出した篠山市は、かるた愛好者では知らない人がいないくらい知れ渡っているそうで、とてもうれしく思います。来年、再来年と防衛を果たされ、是非とも永世名人(連続5期、または通算7期名人位を保持したものに贈られる尊号)を狙ってほしいものです。

和室でかるた大会の表彰を授与している袴姿の岸田 諭さんをカメラマンが撮影している様子を来賓者と出場者の正座して見ている写真

第61期名人位の允許(ゆるされること)を受ける岸田名人

袴姿の坪田 翼さんと岸田 諭さんがトロフィーを持って記念撮影している写真

第59期クイーン位に輝いた坪田 翼(六段)とのツーショット

岸田 諭さんがトロフィーを前に指3本のポーズをとり、篠山かるた協会・兵庫県かるた協会のみなさんが賞状を手に持って一緒に記念撮影している写真

岸田名人と一緒に二度目の防衛を祝う篠山かるた協会・兵庫県かるた協会のみなさん