山清郡からの訪問(市長日記H27.10.1)

更新日:2020年03月24日

この11月、大韓民国の慶尚南道山清郡(けいしょうなんどうさんちょんぐん)から、郡主(ぐんしゅ)を団長とする約10人の訪問団が篠山市にお越しいただきます。
日本でいうと、慶尚南道は県、山清郡は市、郡主は市長になります。

お越しいただくにあたり、必要な予算として40万円(内訳:バス借上料21万1,000円、有料道路通行料2万4,000円、通訳者謝金16万5,000円)を9月の市議会に提案し、可決されましたが、市の財政が厳しいなか国際交流は時期尚早、慎重にすべきだという反対の意見もありましたので、少し説明しておきます。
経過は次のとおりです。

今年2月、神戸にある大韓民国総領事館を通じて、慶尚南道山清郡から、篠山市に対し、「2015年は日韓国交正常化50周年の節目にあたり、これからの新しい50年が両国にとって友好的なものとなるよう、人口規模や産業構造が似ている篠山市と交流を進め、友好都市の提携を結びたい」とのお申し出があり、5月に開催される「第15回山清郡漢方薬草祝祭」への招待がありました。
山清郡がどういう所なのか、全く知りませんでしたが、せっかくの申し入れですし、兵庫県と慶尚南道とは友好交流都市となっていることもあり、訪問することとしました。

そこで、市役所の堀井政策部長を団長、市議会の隅田副議長を副団長とし、森本議員、栗山議員、市職員2人、そして市民も含め10人の篠山市訪問団が訪問して来ました。
訪問された感想をお聞きすると、山清郡は釜山から車で約2時間、人口3万6000人の農業を中心とした自然豊かなまちだということで、産業構造や規模が似ており、自然とともに発展しようとする姿、ふるさと教育に取り組むところなど、篠山市とめざす方向が同じであり、学ぶところが多く、皆さん、口をそろえ、大変良い所で、交流を進めるべきだとのことでした。

その後、慶尚南道山清郡から、今後の交流のため、是非とも篠山市に行きたいとのご要望がありましたので、今回お越しいただくこととしました。
なお、この経費についても、宿泊費や飲食費は一切計上せず、空港から篠山までのバス代と通訳の費用など必要最小限のものとしています。

隣の国のまちなのです。過去の歴史を乗り越え、友好を深めていくのが自然であり、交流を進めるなかで、姉妹都市提携を検討すればと考えています。
豊岡のコウノトリは韓国にも行っています。

また、この9月に、井戸知事をはじめ、総勢約150名の兵庫県訪問団が慶尚南道を訪問し、知事は「政府間の関係が厳しい時だからこそ、自治体、企業、市民の交流は不可欠で、大きな意義がある。」と述べられています。