「教育大綱」ができました(市長日記H27.11.19)

更新日:2020年03月24日

今年から、市長が教育委員会とともに協議して、「教育大綱」という教育施策の基本方針を定めることとなりました。
検討を重ねた結果、次のようにまとめました。篠山らしいものができたと思っています。
項目としては、

  1. ふるさと教育
  2. 地域に開かれた学校
  3. 学力の確立と向上
  4. スポーツに親しむ
  5. 篠山ならではの文化を育む
  6. あいさつと生活習慣

です。
要約すると

1.ふるさと教育

(1) 篠山ほど良いところはない…日本遺産のまち、農の都

ふるさとを大切にする教育、自らがいろんな形でふるさとを担うことの大切さを教える教育が必要です。篠山市は日本遺産のまちであり、農都、きれいなまち並み、自然や文化など全国に誇り得るものがたくさんあります。「丹波篠山学」(丹波篠山を学ぶ授業)を行い、篠山の良いところをたくさん教えます。

(2) 篠山の食をいかした学校給食…地元食材活用率日本一

篠山市には、黒大豆や山の芋、お茶、お米、牛肉など、豊かな風土に培われた食材が数多くあり、この食文化をいかし、「地元食材活用率日本一」の学校給食や、「全国給食甲子園」への出場をめざします。

(3) 自然とふれあう教育…学校にヒーローをつくろう

篠山市には、山、川、田、そこに生きる動植物など、自然環境が比較的豊かですが、山に手が入らなくなり、川や水路がコンクリートで固められたため、子どもたちは自然体験が乏しく、魚採り、虫採りといった遊びも、たいへん少なくなっています。
そこで、学校ごとに、オオムラサキ、オオサンショウウオ、モリアオガエル、オヤニラミ、サギソウなど、その地域に合った特色のある動物や植物(ヒーロー)を育てることで、命の大切さ、思いやりの心、生きる力を育むとともに、ふるさとを大切にする気持ちを高めます。

2.地域に開かれた学校

(1) コミュニティ・スクール…市民みんなで学校づくり

「学校は市民みんなのもの」という意識を持ち、教員だけでなく、市民、保護者、地域住民が学校運営に関わる仕組みをつくります。

(2) 高齢者とともに学ぶ…おじいちゃん・おばあちゃんも学校へ

高齢者大学を学校で行うことや、子どもたち(中学生・小学生)と高齢者が同じ校舎で学ぶ「オープン講座」の開催、ともに学習発表をするなどの機会をつくります。

3.学力の確立と向上

(1) 読み、書き、計算、あのねちゃん…一人も見捨てない

義務教育での確かな学力を高めます。 “あのねちゃん”とは、「先生 あのね」「お母さん あのね」の問いかけで、「コミュニケーション力」を育みます。

(2) 市内3高等学校との連携…篠山で高校まで安心

篠山市には、特色のある県立高等学校が3校あります。子どもたちがどのような進路を選んでも、市内で安心して高等学校教育を受けることができるよう、充実した高等学校教育への支援、中学校と高等学校の連携に取り組みます。

4.スポーツに親しむ

子どもの頃からスポーツに親しみ、体力をつけ、丈夫な体をつくることは、心身ともに健やかで幸せな生活を送るうえで大切です。学校での部活動や市民のスポーツ活動の環境を充実させます。

5.篠山ならではの文化を育む

市民が行う芸術・文化活動を支援します。

6.あいさつと生活習慣

(1) あいさつ運動

(2) 早寝・早起き、朝ごはん

基本的な生活習慣づくりに努めます。

市長と教育委員会が座って協議をしている写真
市長が発言していて、メモを取っている人や話を聞いている様子の写真