正法会(市長日記H27.12.11)

更新日:2020年03月24日

私は中央大学法学部卒業ですが、大学時代、司法試験を目指し、正法会という研究室で勉強しました。
ここは研究室とは名ばかりの、古い校舎に閉じこもり、先輩が後輩に指導するなど、みんなで勉強するのです。
初めての祝賀会があり、記事を求められましたので、ご覧ください。

日本遺産のまち「丹波篠山」から

  1. 正法会が80周年を迎えられ、おめでとうございます。
    私は20歳から24歳まで在籍しました。気がつけば早や61歳、これまでで初めての祝賀会のご案内をいただき、今回行かなければ、この先となるともうどうなっているか判りませんし、正法会は私の青春そのものでしたので、是非出席したいと思いました。
    出席して、一緒に厳しい生活をし、汗を流し、又ご指導をいただいたなつかしい皆さんに会うことができ、涙の出る思いでした。
    同期(62期)では、能見さん、佐藤さん、久保さん、小宮山さんと私の5人でした。
    弁護士、司法書士、裁判所、そして企業、公務員などそれぞれの道で、正法会で鍛えた根性と知識を生かし、活躍されている姿を拝見し、本当に嬉しく思います。
    当時は試験に受かることが一番大事だと思っていましたが、今の社会を見る時、司法のみならず、様々な分野でこそ生かすべきだと思います。
    正法会の時代を振り返る時、楽しいことは我慢して、しんどい毎日だったのですが、今ではただひたむきに勉強した、美しい時代のように思えます。
    朝から晩まで勉強しました。よく判らないぶ厚い我妻栄の民法の教科書が何冊もあり、線だけ引いていました。
    たまにお酒を飲みましたが、ふだん抑圧されているせいか、倒れるまで飲む人もありました。
    近くの公園でよくキャッチボールをしました。夏になるとバケツに水を入れ、足をつっこんで勉強している人もいました。
    私の下宿は研究室から50メートル、水道もトイレも何もなく、昼間におれないのです。だからゆっくり休める場所がなく、他に行く所もなく困りました。
  2. 2、さて私は、40歳の時から地方政治の道に入りました。今は兵庫県篠山市の市長(3期目)を務めています。
    かつては、若さを売り物にしていたのですが、立派な頭になりましたので、これで笑ってもらって人気をとっています。
    市政のうえでも、法的判断が必要な場合も多く、今頑張ってやれるのも正法会のおかげです。
    「丹波篠山」をご存知ですか?いちばん有名なのは黒豆です。
    今年から始まった国の制度で「日本遺産」の制度があります。全国的に魅力や特色のある地域が全国で18カ所選定されましたが、篠山市は「丹波篠山デカンショ祭―民謡にのせて歌い継ぐふるさと」として認定されたのです。
    農都宣言、景観計画、住民投票条例、手話言語条例、原子力災害に備えての安定ヨウ素剤配布など、先進的な取り組みも進めています。
    大阪、神戸から1時間です。観光客も年々増えており、是非一度お越し下さい。
    正法会の益々のご発展と、皆様のご健勝ご活躍を心からお祈りいたします。
    酒井 隆明(正法会 62期)