産業廃棄物中間処理施設の検討会(市長日記H27.4.20)

更新日:2020年03月24日

  1.  篠山市小多田、野中地区に京都市の株式会社南興業が産業廃棄物の中間処理施設を計画され、既に、そのプラント施設が小多田地区への説明がないままに建設されています。
    中間処分場などで処理された土砂などを受け入れ、洗浄処理した後に「洗い砂」として再利用できるようにするという施設です。
    これに、小多田地区から、強い反対の声があがり、事業者と地域の間だけでは調整ができませんでしたので、昨年12月から、篠山市において検討会を設け、協議しています。
    市長を委員長に、市職員、地元自治会、産業廃棄物に詳しい大学教授など専門家を委員に、そして兵庫県、事業者の参加もしていただいています。
    地域からは、汚水排水、特に農地の汚染、粉塵、健康被害、景観などの不安の声があがっています。
  2.  この施設については、産業廃棄物処理法上、兵庫県が許可権限を有しており、この許可はまだ出されていませんが、兵庫県において工事の着工を認めたというものです。​​
    ​しかし、兵庫県は、このような施設の設置にあたり、地域との紛争を予防するため「紛争予防条例」をつくっており、地元への説明を義務づけたり、最終的に市長の意見を聞いて、調整、指導をすることとなっていますが、市長の意見を聞いてもおられず、この条例を守っておられないのは、誠に遺憾です。
  3.  4月18日に5回目の検討会に開き、特に課題となっている汚水、雨水排水について、できるだけ排出しない方策について検討、協議しました。
    これまでは、本音をぶつけあうよい検討会であったと思いますが、かなり混乱しました。
    地元小多田の委員が、一時退席されたり、事業者もいつまで検討会をするのだと言われたり、また、傍聴席からは、施設建設の反対の意見に対し、これを侮べつする発言を続ける方があり、残念な限りです。
  4.  やっぱり、地元への説明がないまま着工されたことから、やり得のように地元は受け取られ、事業者は事業者で、この施設は心配ない社会的に役立つ施設と考えておられ、なかなか到達点が見いだせず、大変困っているのです。
ベルトコンベア が組み立てられているような施設を傘をさして現地見学をしている様子の写真

平成27年1月12日の第2回検討会での現地見学のようす