サル対策の専門家 鈴木克哉先生が篠山市へ(市長日記H27.4.3)

更新日:2020年03月24日

この3月まで兵庫県立大学講師で兵庫県森林動物研究センター研究員をされていた鈴木 克哉先生に、篠山市獣害に強い集落づくり支援員としてお勤め頂くことになりました。
 鈴木さんは、日本ザルの被害対策を長年研究されている専門家で、篠山の農作物へのサル被害の軽減に向けた取組に平成20年から関わって頂いていました。
 「サル監視員」、「サル用電気柵」「サル追い犬」「煙火を使った追い払い」など本市が進めて来ましたサル被害の軽減に向けた施策の多くは、鈴木さんの指導のもと導入してきました。
 鈴木さんは、サルを害獣として敵視するだけではなく、サルも豊かな自然の一部と認め、人間とサルの群れの間にほど良い距離間を保ち、如何にして農作物被害を軽減するかが大切であると考えておられます。
 もちろん、増えすぎた群れは適正数に減らしたり、家に立ち入ったり、人に威嚇するような有害個体は、駆除するという考え方もお持ちです。
 これからは、市の嘱託職員として集落での追い払い指導や電気柵の適正管理、サル出没集落間の連携体制の構築などを担って頂くことになっています。
 担当の市役所職員も頑張ってくれていますが、専門家の鈴木さんが来て頂いたことで、全国に誇れるサル被害対策、そして長い目で見て野生生物との共生する先進市になれると大いに期待しています。

鈴木 克哉先生の顔写真