東日本大震災災害復興の業務報告(市長日記H27.4.4)

更新日:2020年03月24日

篠山市職員で、宮城県南三陸町へ派遣していた山本 一也君が任務を終えて帰ってきました。その報告をしてくれました。以下のとおりです。

南三陸町では、「生業の場所はさまざまであっても住まいは高台に」と、津波被災者に高いところへ移り住んでもらえるように、山を削って高いところに住宅団地を整備されています。この住宅団地となる土地を譲っていただくための業務に従事してきました。
土地を譲っていただくためには相続人を捜索する作業もありますが、篠山市役所で担当した戸籍分野の経験を活かすことが出来ました。

また、小さな漁村ごとの高台移転先の宅地は完成してましたので、津波被災者へ土地をお譲りする仕事も担当してきました。
土地をお譲りした方の中には、「震災から4年、これから家が建ち、避難所・仮設住宅からしか小学校へ通ったことのない娘も、何とか1年だけでも我が家から通わすことが出来そう。」と、喜んでいただいていたことを思い出します。

しかし、大きな住宅団地の完成はまだ3年ほどかかる現状でので大半の方は仮設住宅や町外にお住まいです。また、道路や、河川、漁港の施設は被災を受けたままの仮復旧の状態が続いています。
まだまだ、復興への道のりは長いようですので、1年間派遣職員として関わらせていただいた縁もあり、南三陸町、宮城県、東北には遠く篠山市から関わっていきたいと思います。
また、今回の派遣を通じて、南三陸町で勤めたことや全国各地の自治体から駆けつけていた方とも繋がれたことは大きな財産となりましたので、今後の篠山市での業務に何らかの形で活かせていけたらと思います。

篠山市職員の山本一也君が資料を持って市長に報告している写真
職員の方が集まっている中、前に立ち山本 一也さんがマイクでお話をしている写真