福島からの避難者支援(市長日記H27.7.21)

更新日:2020年03月24日

原発事故により、篠山市には現在、福島県から6世帯17人の方が避難して来られており、篠山市での生活を望まれています。
若い方が多く、西紀北小学校では、児童数の1割にあたります。

ところが、福島県はこの6月に、自主避難者の住宅の無償提供を平成29年3月で打ち切ると発表されました。
今は、篠山市が負担した避難者の家賃は福島県に支払ってもらっていますが、打ち切られると篠山市独自の負担となります。
福島県知事は、「公共インフラの整備や除染が進んで県内の生活環境が整ってきた」ことを理由とされています。

しかし避難者からは、「福島がもとに戻ったとはとても言えず、安心して帰れる状況にない」と心配されています。

篠山市への避難者の皆さんも市役所にお越しいただき、
『私たちは4年前、突然、原発事故に被災し、その後篠山市に自主避難してきました。生活を安定させ、継続していくためには、市営住宅の無償の使用および住宅の家賃補助は私たちの命綱といっても過言ではありません。まだまだ自立・生活再建の途中である私たちにとって、今回の福島県が打ち出した、2017年3月末までとされている自主避難者への住宅の無償提供の期限は、私たちを含め自主避難者の要望とはかけ離れています。
篠山市に来て子どもたちは小学校や地域になじみ、友達ができ、地域の行事に参加させていただけるようになりました。このような学校や地域とのつながりを断ち切らないためにも、生活が十分に見通せるまで、もうしばらく市営住宅の無償の使用および住宅の家賃補助の延長をしていただきますようお願いいたします。』
と訴えられました。

篠山市としては、当分の間は支援を続ける必要があると考えています。

また、安定ヨウ素剤の事前配布についてもお尋ねしましたが、是非とも必要だと皆さん言われました。事故の際、どうしたら良いのか何の指示もなかった、福島医大病院の関係者にだけは安定ヨウ素剤が配られたそうです。

市長室の机で市長を囲んで避難者の方々がお話ししている写真
市長室の席に避難者の方々が座り笑顔で話をしていて市長はカメラに向かい笑顔で写っている写真