篠山市において「兵庫県くり研究大会」(市長日記H27.8.26)

更新日:2020年03月24日

県内のくり生産者は1,300人、その大会が篠山市で開催されました。
篠山市丹波栗振興協議会の会長 西垣 秀雄さんが、篠山市が日本遺産に認定されたことや、デカンショ節に栗が歌われているフレーズを紹介されながら、篠山市での栗の生産状況を講演いただきました。

わたしゃ 丹波の勝栗育ち 中に甘味も 渋もある♪
丹波篠山 お茶栗さんしょ 野には黒豆 山の芋♪
夜霧こめたる 丹波の宿の 軒に落ちくる 栗の音♪

 また、西垣 彰さんは、樹齢50年の高齢の栗を管理している経験や、草刈りの回数を減らすなど作業の省略化について発表されました。

 丹波農業改良普及センターの秋山所長さんからは、県民局で取り組まれている「日本一の丹波栗の復活と地域活性化」に対する取組みについて紹介されました。
生産量が減少する丹波栗を復活させるため50ヘクタールの新植を目標とされ、直売所やクリ園などを備えた「丹波栗の里」を各地に整備することを提案されました。

基調講演では、長野県飯島町の一般社団法人 月誉平栗の里(つきよだいら くりのさと)の下島さんからお話がありました。
栗の生産を条件に岐阜県の菓子会社を地元に誘致したことをきっかけに、集落ぐるみで栗の生産を始められました。
栗を中心とした集落営農組織として一般社団法人を設立し、栗の生産だけでなく栗の皮剥きを地域の高齢者に任せ加工品として販売したり、地区外の栗の栽培管理を引き受けたり、栗を通じて集落ぐるみの農業を実践されているとのことです。

 丹波栗は、篠山を訪れる方からも非常に人気があります。今後も丹波栗の生産や、生産から加工までが取組みが活発になっていくことを期待しています。

30名ほどの人たちが座っている前で男性がマイクを持って話している写真
丹波栗の里と書かれたスクリーンが前にありその横で男性が説明をしている写真
月誉平物語と書かれて、雉が映っているスクリーンをマイクを持って説明する男性の写真
栗の木の前で10名ほどの男性が並び、中央で拡張マイクを持った男性が話している写真
30名ほどの人々が栗の木のそばを見学しながら歩いている写真