小多田地区の産廃中間処理施設の開発を許可(市長日記H27.9.4)

更新日:2020年03月24日

この市長日記の4月20日付、4月22日付、5月12日付の日記でも報告した上記の施設について、本日付で篠山市まちづくり条例上の開発許可をしました。

これについては、本年8月12日に、篠山市まちづくり審議会(会長 角野 幸博 関西学院大学教授、大学教授や市民など7名)の意見を開きましたが、許可すべしという意見とすべきでないという意見に分かれました。

篠山市としては、まちづくり条例にもとづき、篠山の良さや市民の生活環境を守るため、地元の同意を必要とすることで、質の高い開発を選別、誘導するものとし、この根拠を市民みずからがまちを創っていくという、市民自治の原則から導いています。

このなかで、小多田地区の同意のない、今回の産廃施設の開発許可を出すことについては、大変じくじたる(強く残念な)思いです。

しかし、施設自体はリサイクル施設で、環境適合型社会を先導するものとも言え、小多田地区住民の方が心配される(1)汚水排水と農地への流入(2)粉じん、騒音(3)景観について その対策がとられたり、景観計画を遵守するとされており、同意がないことだけで認めないという事も、また難しいものです。

篠山市においては、念のため事業者と生活環境保全の協定も締結し、そのなかで「小多田地区の同意がないまま着工したことの責任の大きさを認識し、小多田地区の生活環境に万全を期し、その要望などについては誠意をもって対応すること」をうたいました。

一番心配された汚水については、「事業用水は場外へ一切出さない、雨水についても極力出ない様対策を講じ、(豪雨の時など止むなく)場外へ排出する時は事前に篠山市及び小多田地区自治会へ連絡するとともに、速やかに水質検査を行うこと」としています。
更に、粉じん、騒音、振動の防止のほか、篠山市や自治会の立ち入り調査も認めています。

万、やむを得ない結論と考えられ、今後、きちんとした運営や操業を、そして、まちづくり条例などの遵守を心から期待します。