岡本信洋先生を悼む(市長日記H28.1.18)

更新日:2020年03月24日

篠山市の医療と福祉の第一人者としてご活躍をいただき、その、礎を築いていただいた医療法人社団紀洋会 理事長 岡本 信洋先生が昨年末、亡くなられ、1月17日に法人葬が営まれました。
72歳の若さでのご逝去で、本当に残念でなりません。篠山市のための大きなご活躍に心から感謝申し上げ、謹んでご冥福をお祈りいたします。

岡本先生は、神戸大学医学部を卒業、学生時代を過ごした自然豊かな篠山のために力になりたい、多紀郡の住民が遠くの病院に通わなければならない不便さを解消し、多紀郡で医療が完結できるようにとの強い思いから、昭和60年に岡本病院を開設されました。
篠山市内で不足していた脳神経外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、小児科の診療科を開設し、篠山市消防本部の救急搬送を積極的に受け入れ、多くの市民の命を救っていただきました
さらに、医療と介護の両立を考え、介護老人保健施設やデイサービスセンターなど、多くの施設を市内全域に開設され、中心的役割を担っていただいています。

また、岡本先生は、神戸大学の学生時代、山岳部に所属し、ヒマラヤ学術登山隊に参加されたことから、ネパールには特別の思い入れをお持ちで、篠山ロータリークラブの活動として、カトマンズの岩村記念病院にベッド、手術用顕微鏡などを寄贈されたり、篠山ナマステ会と協力しながら、ご自身の病院でネパールからの看護実習生や医師の研修を受け入れされるなど、数多くのお取り組みには、ただただ敬服いたします。

岡本先生の遺影は、お酒を片手にタバコをふかし、にこっとされているお姿でした。
篠山市のため、医療と福祉の充実に生命かけて一途に頑張り通してこられました。
本当にありがとうございました。