ふるさとの川再生(市長日記H28.1.28)

更新日:2020年03月24日

私の子どもの頃は、身のまわりの川、水路、田んぼなど、魚など多くの生き物がいました。
毎日、魚とりをして遊んだものです。
ところがここ何十年間の間に、川、水路はコンクリートで固められ、子ども達が川などで遊ぶ姿は見られません。
そこで、本年度、コンクリート三面張りの水路を生物多様性・多自然型の護岸に改修するモデル事業として、城東グラウンドと体育館の間の水路で「ふるさとの川再生事業」に取り組み、現在工事を行っています。

コンクリートの川底は、泥が溜まりにくく管理しやすい反面、植物が定着せず生き物にとって良い環境とはいえません。そこで、川底に丸太(篠山産木材)で作った木枠(木工沈床)を設置することで動植物の定着を促し、また、水の流れに変化を持たせるために水が溜まる空間(ワンド部)を造るなど、今後の生き物に配慮した水路づくりを見据えて、様々な工法に取り組んでいます。また、護岸の一部をスロープ化するなど、子どもたちが川遊びしやすい環境づくりにも取り組みます。

今回、市の工事として初めて生き物の退避作業を行いました。これは、今後の水路工事の工程に組み込むことを検討しています。1月25日に水路の生き物(メダカ、シマドジョウ、ドンコなど)を捕獲調査し、上流に退避させたのですが、市内の土木事業者の方にも呼びかけ、見学・説明会を開催しました。
これをモデルとしながら、これからはふるさとの川再生事業に取り組み、本当に篠山が自然豊かであるよう、篠山の自然を取り戻します。

コンクリート三面張りの水路の中で網を使い、水路の生き物を探している土木事業者3名の方とその様子を金網の所から見ている土木事業者の方々の写真
白いトレーに入ったメダカ、シマドジョウなどの写真