「丹波篠山はあこがれ」と芸術家が移り住んでいます(市長日記H28.12.16)

更新日:2020年03月24日

 篠山市の広報紙「丹波篠山」の新年の巻頭特集のため、篠山市に集う若手女性芸術家の皆さん10名に集合していただきました。陶芸、ガラス工芸、レザークラフト、木工、造形美術など、今、篠山市で工房を持つことが「夢」になっているそうです。
 朝霧、星空、山の匂い、冬枯れ、田園など、感性が豊かになるのです。
 ユネスコ創造都市のアメリカのサンタフェ市は「アメリカの宝」と言われる美しい街で、芸術家が集ってくるそうですが、篠山市もそんな雰囲気になってきました。

市長室に集まった篠山市に集う若手女性芸術家10名の前で立って話をしている市長の写真
市長室に集まった篠山市に集う若手女性芸術家10名と市長が椅子に座って記念撮影した写真
女性芸術家の方が自身で手掛けた作品をそれぞれ手に持って市長も交えた集合写真

参加いただいた皆様をご紹介します。

造形/あさうみ まゆみ(淺海 真弓)さん

(今田町今田)
 兵庫教育大学文化表現系コース准教授。工芸のさまざまな可能性を探り、社会での有用性について研究している。河原町で毎年開催される「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」の初期からの実行委員で、作品も出展している。平成28 年3 〜8 月には中央図書館入り口に、彫刻家の宝塚大学水上雅章准教授とコラボし制作した母親の顔の大きなオブジェが設置された。

自身が手掛けた造形が専門の人魚をモチーフにしたぬいぐるみを手にしながら説明をするあさうみ まゆみさんの両隣の人が笑顔で聞いている写真

造形/ほんいでん すみよ(水上 純代)さん

(河原町)
 京都の芸術大学・大学院で彫刻を専攻。枠にとらわれない作品を創作している。京都にアトリエを持ち、通いやすい篠山へ移住。河原町で開催される「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル」に作品を出展。子育てをする傍ら、約10 年前から玉水会館で幼稚園・小学生を対象とした子ども美術教室を開いている。
 月2 回(月曜日)16時30分 ~。

自身が手掛けた板の上に白い雲の様な作品を手にして説明しているほんいでん すみよさんの写真

木工/岸田 万穂さん

福住地区地域おこし協力隊
 大学時代のサークル活動がきっかけで、山や木材のことをもっと学びたいとスペシャリストを育成する岐阜県の専門学校へ進学。地域材を使った商品開発や使われなくなった古家具を現代生活に合わせて仕立て直す取り組みに力を注ぐ。最近では竹中大工道具館(神戸市)で開かれた展示会「一脚展」にオール篠山産の座いすを出展。
 活動の様子は「篠山市地域おこし協力隊」facebook ページをチェック。

自身が手掛けた木材で作られたお皿2枚の前で説明している岸田 万穂さんの写真

陶芸/矢倉 藍子さん

(辻)
 大学卒業後に陶芸の道を志し、岐阜県の陶磁器研究所で美濃焼を学ぶ。焼き物のメーカーや飲食店で働きながら、自身の焼き物制作を行う。2012 年に篠山に移住。古民家を改修した自宅の工房で、毎日の食卓で使いやすいデザインの器をつくる傍ら家庭菜園も楽しんでいる。
 ブログ「矢倉 藍子 indigo pottery」をチェック。

自身が手掛けた3つの違う柄のコーヒーカップの前で説明している矢倉 藍子さんの写真

ガラス工芸/宮崎 恵巳さん

ガラス工房るん(西谷)
 2007 年に篠山市に移住。ガラス細工作家で夫の英彦さんと「ガラス工房るん」を設立。日用品やインテリア、アクセサリーなどさまざまな作品を制作するほか、ガラス体験教室や吹きガラス講座なども行う。「るん」とはタイ語で「虹」の意味。その名のとおり、美しい色あいの作品が多く、現在は子育てしながら、主に模様付けなどのデザインを担当。
 ホームページは「ガラス工房るん」で検索。

自身が手掛けたガラス細工で作った灰色の球体の形をして水玉模様のついた作品を手にして説明をしている宮崎 恵巳さんの写真

革職人/杉尾 まりこさん

SLOTH leather factory(川北)
 高校卒業と同時に篠山を出て大阪の大学へ。学生時代に革と出会い、大学院へ進むのをやめ、惚れ込んだという革製品をつくる広島の会社に就職。9 年間職人として修行。独立をきっかけに5 年前にU ターン、自身のブランドを立ち上げ、2015 年11 月には工房兼ショップをオープン。
 ホームページは「SLOTH レザー」で検索。

自身が手掛けた革の黒いバックを前にし説明をしている杉尾 まりこさんの写真

小説家兼漫画家/つやつや みお(樋口 美緒子)さん

かなめみお漫画造形アトリエ(野々垣)
 篠山生まれの篠山育ち。高校で漫画研究会に所属し、漫画を描き始める。大学卒業後、森下 要さんと結婚し「かなめみお」漫画造形アトリエを立ち上げる。二人で一つの作品を作り、「コミティア(創作系同人誌即売会)人外部」を主催している。また注文に応じて漫画キャラクターを使った広告チラシやパンフレットの作成も行っている。

自身が書いた漫画やパンフレットなどの作品を目の前にして説明をしているつやつや みおさんの写真

ガラス工芸/児玉 みのりさん

あとりえ 璃り空そら(京都府和束町)
 吹きガラスで作品を制作。東京のガラス工芸研究所を卒業した後、愛媛県の村上 恭一さんに弟子入りし修行。2006 年独立して京都に「あとりえ 璃空」を設立。現在、個展・グループ展を中心に活動。
 篠山の緑豊かな環境に憧れ、約10 年篠山に自分の工房を持ちたいと探しつづけ、念願叶い口阪本へ2017 年中に移住予定。

吹きガラスで作られた透明な水色の2種類の花瓶を目の前に説明をしている児玉 みのりさんの写真

革職人/鈴木 恵美さん

革工房mimi(西本荘)
 高砂市出身。たまたま訪れたクラフトマーケットで出会った革作品を見て、興味を持つようになり、2 年間姫路の工房で革製品づくりを学ぶ。
  高砂にある工房を移転しようと考えているときに知人から紹介を受け、家族と移住。現在、里山工房くもべ(旧雲部小学校)の一室で、兵庫県産の革を使った作品を創作。
 ブログ「革工房 mimi」をチェック。

皺が入った革で作られた大きめのバックを手にして説明をしている鈴木 恵美さんの写真

陶芸/市野 ちさとさん

丹泉窯(今田町上立杭)
 実家が窯元で、幼い頃から粘土で遊ぶなど、ものづくりや芸術が身近にある環境で育つ。ものづくりをすべく京都へ出て芸術大学・技術専門校(訓練校)で6 年間陶芸を学ぶ。その後、作陶するのに良い環境が整っているのは篠山だと戻る。
 実家の丹泉窯で展示販売する傍ら、関西を中心に個展やグループ展を開く。
 ホームページは「丹泉窯」で検索。

茶色と白色のコーヒーカップセットを目の前に説明をしている市野 ちさとさんの写真