多紀小学校開校に思うこと(市長日記H28.4.4)

更新日:2020年03月24日

4月3日、福住、村雲、大芋の三小学校が統合して、多紀小学校が開校しました。
大芋に住む私の同級生から手紙が来ました。大芋小学校がなくなったことへの複雑な気持ちとともに、「『家のことは心配するな、お前は自分の好きなことやりたいことをやれ』と若者を都会に送り出す風潮はいいかげんやめないといけない」とありました。
私はかつて、ある校長先生に「もっとふるさとを大切にする教育をしてほしい」と言ったことがありますが、その時その先生は「何を言うんですか、私たちは世界にはばたく教育をしているんです」と言われました。
かつては篠山市で一つの学年の人数が1000人を超えていましたが、この4月に小学校に入学する人数は329人なのです。

幸い、0歳~5歳の人口はここ5年間をみると、多紀地区では次のとおり増加の方向にあります。

多紀地区全体
年齢 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
0 16 17 20 14 21 14
1 16 16 18 23 15 25
2 14 15 19 22 23 15
3 13 15 16 20 24 24
4 18 12 15 20 22 26
5 14 17 13 15 19 22
0~5 91 92 101 114 124 126

これは定住促進重点地区として保育料を無料に近いものとしたり、住宅補助などの施策の表れと考えられます。
また、やはり社会全体が農村、田園回帰の方向にあります。
これからは、「よく勉強して都会に出る」のではありません。よく勉強して、その知識や技術を活かして篠山市に根ざし活躍するのです。医者でも、公務員でも、教育でも、ものづくりでも、農業でも、観光でも、福祉でも、建築でも、建設でも、篠山市で頑張ることが、世界に通じるのです。
多紀小学校が未来にわたって続くよう、みんなで取り組まなければなりません。

赤い絨毯の上にテープカットのテープがあり、生徒代表3名と市長及び関係者によるテープカットの瞬間の写真
体育館の中に低学年の児童が一番前列に並び、後方まで児童及び出席者が整列して並んでいる様子の写真
体育館一杯にシートを広げ、大人と子どもが一緒に木材を使って椅子を組み立てて作成しており、沢山の人が参加して作成している様子の写真

木製のイスの製作 

金屏風の前で、テニスの沢松さんが記念講演をしている様子の写真

テニスの沢松さん記念講演

多紀ライオンズから寄贈された青色の布に金色の校章が入っている校旗を広げて見せて、市長と関係者が一緒に写っている写真

多紀ライオンズからの校旗の寄贈