「川はだれのもの」 ふるさとの川再生事業(市長日記H28.5.9)

更新日:2020年03月24日

NHKみんなの歌で歌われた「川はだれのもの」の歌があります。
川は、「ひとのもの」かな、「岸辺のみどりのもの」かな、「住んでる魚のもの」かな、・・・という様なものでした。

答えは、誰のものでもありません、「みんなのもの」です。
かつては、川は本当にみんなのものでした。
私の子供の頃は、毎日魚とりをして遊んだもので、夏休みの予定表は毎日が「魚とり」でした。
しかし、農村の生活の向上、ほ場整備などにともなり、川はコンクリートで固められてしまいました。その典型がコンクリートの三面張りと言われるもので底も岸もみんなコンクリート、そこにはただ水が流れているだけです。
そのため、子どもが遊べる川、人が親しめる川、もちろんいろんな生き物が住める川ではなくなりました。
唱歌「ふるさと」に歌われる「小ぶな釣りしかの川」は失われているのです。

この反省から、河川法や土地改良法でも「環境配慮」がうたわれ、川はみんなのものにしようというのがこれからの方向です。
特に篠山市は世界のユネスコ創造都市で、その大きな柱として環境創造型の農村をあげています。
ふるさとの川と呼べるよう、その取り組みをはじめましたが、そのモデルの第1号として城東グラウンド西側のコンクリート三面張り河川を改良しました。
コンクリートを壊して、底に木や石を沈めて深みをつくったり、岸を土、石積み、竹柵などにしました。
そこにはメダカ、どじょうなども住めます。
子ども達も大喜び、城東小学校、保育園の子供達が、工事中に避難していた魚たちを放流しました。

今回の工事をモデルとして、市の技術者も今回大変お世話になった波部商店さんなど、建設事業者の皆さんも、より良いふるさと篠山市が築けるよう、研さんを重ねたいと思います。

生き物が住める川にしようと城東グラウンド西側のコンクリート三面張り河川を改良工事した写真
城東小学校や保育園の子供達が工事中に避難していた魚たちを放流している写真
川に放流した魚たちを見て喜んでいる児童の写真
川から上がったところで幼児と先生たち、右端に市長がピースサインをしている集合写真