丹波篠山まつたけ復活へ(市長日記H28.9.1)

更新日:2020年03月24日

 8月30日(火曜日)篠山市民センターでまつたけ山復活研修会を開催し、かつて岩泉まつたけ研究所長をされ、現在はまつたけ山復活させ隊の代表をされている吉村 文彦先生をお招きしてまつたけ山復活研修会を開催しました。
 150名を超える多くの市民が参加され、関心の高さを感じ、大変心強く思いました。
 講演では、吉村先生からこれまで研究されてきた内容やアカマツ林とマツタケの共生関係についてわかりやすくお話いただきました。

 主な内容は次のとおりです。

  • かつて柴や薪を調達するため人は無意識にアカマツ林を管理してきたが、高度経済成長と共に林を管理する必要がなくなり里山が放置されている。
  • アカマツ林の面積が減少し広葉樹林に代わってきている。
  • 林に人が手を加え攪乱することで、森の生物多様性が保たれる。
  • 「富栄養化土壌」ではマツタケは成長しない。今後もアカマツとマツタケの「相利共生」関係が続くよう、かつてのような「通常の手入れ」を行う必要がある。
  • 今、マツタケが出ている林は手を加えないと発生しなくなってしまうので、補助金を活用して今、手を加えてほしい。
  • 栽培するというイメージでアカマツ林を管理してやるとマツタケの発生量は増やせる。

 私の家でもかつては売りに行って、そのお金で肉を買ってきていましたが、ここのところ姿を見ません。ふだん放ったらかしでは、まつたけも出てくれません。丹波篠山まつたけ復活を目指しましょう。

吉村 文彦先生がマイクを持ち立って話をしている写真
客席に座り、吉村 文彦先生の話を聞いている人々の写真