えきラボで魅力あるしごとを生み出す(市長日記H29.1.13)

更新日:2020年03月24日

 地方創生の事業として、駅の利便性を活かし篠山口駅に設置した「神戸大学・篠山市農村イノベーションラボラトリー」で、10月から開設された地域ビジネスを立ち上げる「篠山イノベーターズスクール」の1期生として学んだ皆さんが、活動や学習の中間報告を行いました。

 受講生は市内外(三田市、川西市、養父市、京都府、大阪府)から20~50歳の約20名が集まり、現在の仕事は、農業、物販、コピーライター、地域おこし協力隊、教員などさまざま。
 プログラムは3本の柱で、食や農の魅力を発信するプロジェクト、創造的な農業を実践するプロジェクト、学校の跡地などの有効活用をめざすプロジェクトに分かれ、受講生は神戸大学の先生から基礎理論や経営戦略を学んだ上、地域ビジネスの実践者から具体的なしごとを生み出すことを学びました。

 有機農業の実践家、吉良 正博さん・佳晃さんから篠山市の農産物栽培と販路開拓を学んだ受講生は、「旬の新鮮な農産物を生産・加工し、農家レストランを開く」、「都市部に野菜直売所を設け、新鮮で採れたての少し高級感のある野菜を提供する」といった、独自のアイデアで新たな農の形を提案。
 また、地域おこし協力隊として、現在、地域型の寺子屋塾を開設している瀬戸大喜さんは、「これまでの学習指導・相談に加え、自分たちが学んだ専門知識も教えながら、子どもたちのキャリアを一緒に考えるようなブラッシュアップを図りたい」とさらなる事業発展に意欲的でした。

 都会での生活や仕事ではなく、農村での起業や就農をめざす「農村回帰」が起こっている今、実際に若者が篠山に根差した新たなしごとを自ら生み出そうとする姿に、篠山の将来にも希望が見えてきます。
 受講生は、今後、事業計画書の作成や試験的な実践の段階を踏んで、9月から実際に提案内容を実現していく予定です。
 意欲的な皆さんが、これから地域に活力を与える存在となってくれることを期待します。

男性が代表で前に立ち、受講生が話を聞いている写真
帽子を被った女性がマイクを持ちながら話している、その話を真剣に聞いている受講生の写真