兵庫医科大学ささやま医療センター20周年(市長日記H29.10.17)

更新日:2020年03月24日

 篠山市の中核を担う兵庫医大ささやま医療センターが開設20年を迎えました。
 兵庫医科大学は西宮市の私立大学ですが、国立篠山病院を引き継いで、篠山市民の命と健康を守り通していただいてきたことに市民あげて心からの敬意と感謝を申し上げるものです。

 私が市長に就任したのが、今から10年前の平成19年、いちばんに取り組んだ最大の課題が兵庫医大病院の存続問題でした。
 当初、兵庫医大は全国的な医師不足、そして篠山病院の赤字経営から、篠山市からの撤退を考えておられました。
 しかし、それでは篠山市の医療は崩壊してしまいます。
 私は何度も西宮の兵庫医大に出向いて、厳しい交渉を続けましたが、幸い、新家荘平理事長が心あたたかい、そして医療人らしい徳と思いやりのある大変立派な方であったあったことから、篠山市のような地方の小さいまちのために尽くすことも医大の使命だと説いていただき、存続となりました。

 それから10年、救急患者の受け入れも、積極的に行っていただき篠山市全体の半分を超えています。産科、小児科もよく頑張っていただき、子育ていちばん篠山市の大きな拠点です。

 また、医療の充実のみでなく、市民の皆さんが住み慣れた地域でいつまでも生活できよう、ケアマネ事業所、訪問看護・訪問介護ステーション、市内で初めての「定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所」の設置を進め、地域に根ざした医療と介護の連携を進めて頂いています。

 来年には、協定の期間の10年の節目となりますが、更なる充実を市民あげて、念願しています。
 新家理事長は、「ホップ・ステップ・ジャンプ」で例えられ、これから、急性期医療を保持しつつ、慢性期あるいは回復期医療に基軸を置き、地域の皆さんや関係機関と連携した地域包括ケアシステムを展開し、今後10年、20年、50年先を目指す、これを「ジャンプ」と表現されました。

 また、本年4月から、ささやま医療センター病院長として活躍頂いている片山病院長から、子どもから高齢者まで、だれもが篠山で安心して生活し、健康でいられる健康文化都市づくりや、地域医療で大切な家庭、総合診療委の育成をささやま医療センターで進めていくという力強い言葉をいただきました。

 本当にありがとうございます。
 ささやま医療センターの益々の発展をみんなで願っています。