篠山市日本遺産×創造都市フォーラム(市長日記H29.11.14)

更新日:2020年03月24日

 12日の日曜日、上記のフォーラムを今田町で開催しました。
 この日は、もみじまつり(洞光寺や高蔵寺など)、多紀連山アルペンルート登山、篠山自動車教習所の1000人で大そうじなど、各地のイベントが盛り沢山でした。
 フォーラムに来ていただけるかどうか心配しましたが、228人の皆さんにご出席をいただきました。

 基調講演では、日本の景観分野での第一人者である西村幸夫先生(東京大学)のお話がありました。
 「城下町と田園風景など、丹波篠山の原風景は大変すばらしい。関東では都市近郊にこのようなまちは残されていない。
遺産とは、次の世代に受け継ぐべき財産のことを言う。城下町、福住、立杭など、古いまちなみや建物に新しいお店などができている。
 団塊の世代は古いものを壊し新しいものを作ってきたが、若い世代は歴史的なものを活用することに人気がある。ヨーロッパ的になってきた。景観や土地利用など、ルールをもって良いまちを伸ばしていけば、トップランナーになれる。20世紀は都市の時代、21世紀は文化の時代。文化や伝統、まちなみを育て個性あふれるまちをつくる、そこに人が集まります。」

 また、パネルディスカッションもありました。
山形県鶴岡市の山本(前)副市長
 「鶴岡市は豊かな鶴岡の食文化を地域振興に生かすため、日本遺産、ユネスコ創造都市に取り組んできた。これを市民ひとりひとりが誇りをもちPRすることが大切です。」

福住地区の地域おこし協力隊の岸田万穂さん
 「間伐や木工に取り組んでいる。地域のイベントなど、住民に大きな負担とならないよう、また、若い人達がもっと参加してほしい。」

セブンイレブンの荒川法行さん
 「私は篠山で生まれ育った。城下町のまちなみや農村景観を大切にするまちづくりを進める篠山市で、景観に配慮した店舗の第1号をオープンした。」

丹波焼の陶芸家の西端春奈さん
 「小さい頃から絵を描くことが大好きで、造ることも絵を描くことも両方できる陶芸に魅力を感じ、実家(「末晴窯」)で作陶をはじめた」

 なお、山形県鶴岡市の山本さんは、市長が選挙で敗れたため、「前の」副市長となっておられました。
 なぜ敗れたのかと聞いたのですが、文化会館をなんと約100億円かけて建設したことが無駄遣いと批判されたそうです。
 鶴岡市は人口10万少しですが、財政的に恵まれているのかなあと思いました。

フォーラムの様子

舞台の上で、浴衣のような衣装をきて鳥追い傘を被った人が、横の方で歌っている歌に合わせて踊っている写真
関係者が座る壇上にて、中央で市長が話をしているのを、女性が手話翻訳をしている写真
同志社大学の佐々木 雅幸教授が話をしている後ろで、女性が手話翻訳している写真

同志社大学 佐々木 雅幸 教授 右は、東京大学 西村 幸夫 教授

パネルディスカッション

パネルディスカッション参加者の4名が座っていて、そのうち1名の女性がマイクをもっている写真

篠山の景観に配慮した店舗

瓦屋根風のセブンイレブンの前に、セブンイレブンの小さい車が止まっている写真

セブンイレブン(瓦屋根風です。)

外観が白と黒の落ち着いた色合いで2重になている、ローソン店舗の写真

ローソン(古市)

黒っぽいダークブラウンの外観のスーパードラッグコスモスの写真

ドラッグストア コスモス

西端春奈さんの作品

西端 春奈さんが真剣な顔でマグカップに絵付けをしている写真
ツバメや金魚、花ビラが描かれたティーカップセットと変わった形の器の写真