青年は丹波篠山をめざす(市長日記H29.11.17)

更新日:2020年03月24日

かつては青年は都会をめざしました。

都会にこそ幸せや成功があると思っていました。
都会に若者が集まり、華やかでした。
太田 裕美の「木綿のハンカチ―フ」の歌そのものです。
恋人が都会の絵の具に染まらないで帰って…というのに、毎日愉快に過ごすまちかど…僕は帰れない…というのです。

あの歌から40年、社会は大きく変わろうとしていると感じます。
青年は魅力ある地方を、「丹波篠山」をめざすのです。
篠山市は神戸大学と連携していますが、神戸大学の皆さんは丹波篠山を気に入っています。
山がある、川がある、田畑があっておいしいものが作れる、生き物がいる、隣の人とあいさつや話をする、空が広い、まちがきれい…
私たちに当たり前のことが魅力的なのです。
地域おこし協力隊の皆さんもそうです。
篠山口駅前のイノベーションラボで勉強する皆さんもそうです。
農村、農業を生かそうとしています。
地域に根ざしたツアー企画、地域と生きるお店を継ごう、就農、ローカルメディアなどいろいろです。

そして先日、篠山市の筱見に神戸市出身の渡辺 壮一郎さん(24歳)と米田 麻人さん(24歳)が、ZEROZIBAという会社を起業しました。
二人は篠山市で農業や事業所での就業を体験しながら自分を見つめ直すプログラムを提供する事業をはじめました。
都会の生活のなかで、一つの歯車となってしまい、大企業の不正が相次ぐなか、自分は何ができるのか、将来に悩み、自分を生かそうとする若者が多くいると言います。

青年は丹波篠山をめざすのです。

紺色のジャケットを着た米田さんとグレーのジャケットを着た渡辺さんが青空の下、民家の前で写しているツーショット写真

米田さん(左)、渡辺さん(右)