日本遺産伝承教室(市長日記H29.12.13)

更新日:2020年03月24日

今田小学校で日本遺産の学習会がありました。
今田小学校運営協議が主催し、地元今田の伝統工芸丹波焼を中心とした日本六古窯の勉強と、篠山市が誇るデカンショ踊りの体験をしました。先生は、丹波焼陶磁器協同組合理事長の市野力さん、副理事長の市野秀之さん、篠山デカンショ節保存会のみなさんです。

最初に、創造都市課の小山係長から「遺産とは、昔から伝わる素晴らしいもので、日本遺産は、国が素晴らしさを認めている。全国で54の認定のうち2つが篠山にあることはすごいことで、みなさんも誇りを持ってください。」という話がありました。

その後は、全校生を、“日本六古窯の説明”と“デカンショ踊り体験”の2班に分けて、途中、入れ替えをして行いました。
デカンショ踊りの体験では、普段なかなか聞けない三味線や篠笛などの楽器の説明も詳しくされました。篠笛は、短くなればなるほど音が高くなり、曲に合わせて笛を変えるそうです。太鼓のたたく面は、鹿の革だそうです。尺八の音程は、首の傾きによって変えるなど、初めて聞く話しばかりでした。間近での演奏は迫力があり、みなさん、とても熱心に聴いていました。また、保存会の踊り手の方々は、流れるような踊りで、特に手の動きがきれいで、
手先まで、集中しておられるのがわかりました。じっくり見ていてコツがつかめた気がしました。

日本六古窯の説明は、丹波焼以外の産地の勉強もしました。
それぞれの産地の特徴、土の違いなどが話されました。
ろくろの回転は、丹波焼だけが左回転で、その他の産地は右回転だそうです。でも、丹波焼の若手の陶芸家の方で、別の産地で修業を積んだ人が、篠山へ戻り、そのまま慣れている右回転を続ける人もいるようです。
あと、子どもたちの質問で、「作品の値段は、どうやって決めるんですか?」という質問がありました。値段は、作品の大きさで決まるのではなく、細かい細工など手間がかかった作品は、値段が高くなるそうです。

児童のみなさんは、楽しみながら、自分たちの地元にある伝統文化に触れ、改めて、その積み重ねてきた歴史を学ぶことができたようです。
また、今日の体験を生かしていただき、来年のデカンショ祭のジュニア競演会では、ぜひ1位を目指していただきたいです。

男性が資料を手に子供達の前でお話ししている写真
丹波が紹介されたボードを男性が手で示しながら子供達に説明している写真
白に紺色の絵の浴衣を着た男性たちが、三味線や竹笛を吹いている写真
浴衣を着た男性が締太鼓を手に持ちマイクで話をしており、それを興味深く座って聞いている子供たちの写真
浴衣を着た男性が先頭で踊り、その後ろから子供達が真似をして踊っている写真
浴衣を着た人たちが子供達の前で締太鼓、三味線を弾ている写真
子供達が体育館の中で大きな輪を作り踊りを踊っている写真