桜川市での重伝建の大会(その2)(市長日記H29.5.26)

更新日:2020年03月24日

 新しく重要伝統的建造物群保存地区に選定された地区が3地区ありましたが、中でも私が興味深かったのは、徳島県牟岐町(むぎちょう)出羽島という島です。ここは入江を利用した港の周りに集落が形成された漁村集落です。

 また近く、兵庫県養父市大杉の集落が選定される見通しで、これを入れると全国でのべ115地区となります。
 これからの時代、このような重伝建地区が益々注目されてくると思います。

 さて、次に桜川市は、もともと桜の名所で「東の桜川、西の吉野」と言われたそうです。
 「日本一の山桜の里」をめざすというので、山桜の木を植えるのですか、と桜川市の大塚市長にお尋ねすると、もともと多くの山桜が根付いているので、山の手入れをされているそうです。
 「真壁」という地名はどこから来たかというと、平安時代から戦国時代にかけてこの地を領有していたのが真壁氏であったからです。
 この真壁氏は400年もの間、この地を治めていましたが、仕えていた佐竹氏が関ヶ原の合戦で東軍にも西軍にもつかなかったため、関ヶ原の合戦後秋田県角館へ移されたとのことでした。
 真壁氏の護印は「いのしし」でした。篠山のまるいのと違って、少しこわそうです。

 真壁のまちなみには、特定物件という貴重な建物が約110棟点在していますが、これが東日本大震災による被災で、うち約9割が早急な復元を要することとなりました。
 しかし、文化庁をはじめ、国、県、市の大きな補助で除去されることなく復旧がすすめられ、感謝されていました。

 篠山市に対しては、文化庁、国交省、観光庁あげて重点モデル地区として力を入れていただくようになっており、本当に全国的となってきました。
 このような魅力あるまちづくりを、私たちがより誇り、全国にピーアールしていくためにも、やはり市名は「丹波篠山」に勝るものはないと、あらためて感じました。

集落の周りに港があり、半分は森の茂った、海の中に浮かぶ島の写真

徳島県牟岐町(むぎちょう)出羽島

手前には一本の木、奥には二階建ての家が建っている写真
真壁と印鑑が押してあり、イノシシの絵の載ったのぼり旗の写真
RELIGHT地域に光を。暮らしと生業を。古民家等を活用した歴史地区(集落、城下町等)の再生が始まります〔KOMINKA,Japanise Traditional Houses〕歴史的資源を活用した観光まちづくり連携推進室 資料の表紙

総会の資料に入っていたNIPPONIAの資料