神戸大学・篠山市農村イノベーションラボ(市長日記H29.9.29)

更新日:2020年03月24日

 昨年10月に篠山口駅舎内に神戸大学と、篠山市とで、「農村イノベーションラボ」を開設しています。
 私からすると、名前からして難しいのですが、「イノベーション」とは「革新する」、「ラボ」とは「研究所」の意味で、簡単に言うと、農村地域でチャレンジしたい人のビジネススクールのことです。
 日本の農村地域は課題だらけ、しかし裏を返せばビジネスチャンスの宝庫でもある。都会では叶わぬ夢も、誰かのため、地域のためになる。先ず一歩を踏み出そうというものです。
 スクール生5名が発表されました。

1、高橋 俊さん(1期生)

農業は担い手が心配されているが、逆に農地や機械など活用するチャンスである。就業後間もない僕たちの野菜が大変評価されているのは、鮮度にすぐれ、旬のものだから。今後、西紀全域で栽培されたものを販売していき、集落の活性化につなげたい。

高橋 俊さんがマイクを持ってスクリーンに映し出されている内容について話しているのを聞いている人々の写真

2、吉良 佳晃さん(2期生)

有機、無農薬の野菜が海外を含め、一流の料理人から高く評価をいただいている。農業は「作業すること」ではない。何をつくるか、どのように良いものをつくるか、どうPRするか、どう販売していくか、大変クリエイティブ(創造的)な仕事である。また、里山を生かした子育て、保育(里山保育)を提案したい。

吉良 佳晃さんがマイクを持ってスクリーンに映し出されている内容について話しているのを聞いている人々の写真

3、渋谷 啓子さん(2期生)

「篠山タータン」のある暮らしの提案。タータンとは格子柄の織物のこと。篠山のまちなかの入り口に空き店舗がある。何とか活用したい…そうだ、タータンがある。これまで篠山(丹波篠山)の統一したPRがない。篠山らしい色や形を作り出し、ステッカー、シャツ、スカート、袋など、いろんな活用を考えたい。

渋谷 啓子さんがマイクを持ってスクリーンに映し出されている内容について話しているのを聞いている人々の写真

4、西川 勢二郎さん(2期生)

鹿など、捨てられる資源を活用したい。解体処理場が必要だ。さてどうするのか思案中。

西川 勢二郎さんがマイクを持ってスクリーンに映し出されている内容について話しているのを後ろで立って聞いている女性と横で椅子に座って聞いている男性らの写真

5、橋本 豊彦さん(1期生)

丹波篠山コシヒカリ宣言の上をめざす。亡き父の口癖「ワシの趣味は米づくりや」
趣味とは、もうからないからと思っていたが、そうではない。おいしい米づくりに全てを賭けていたから、生きがいだったからである。
丹波篠山のお米は美味しい…もっとどうしたら高く売れるのか、「源流米」とか「上流米」とか、妄想中。

橋本 豊彦さんがマイクを持って話しているのを後ろで立って聞いている女性と座って聞いている人々の写真

このようなスクール生がどんどん輩出され、地域に入って活躍してくれれば、おのずと活性化が図れると期待されます。
合言葉は「クリエイティブ農業」です。

農村イノベーションラボの1期生11名が修了証書を持って講師と一緒に記念撮影している写真

1期生の皆さん