市名変更の今 その5「とことん議論するしかない」(市長日記H29.9.15)

更新日:2020年03月24日

 9月14日、市名変更にともなう経済調査などの委託費(400万円)について、これを予備費での支出を改め、補正予算として審議されるよう市議会に上程し直しました。

 ふるさと一番会議でこの調査の必要性がよく指摘され、議論を進めていくために是非必要だと考えました。
 それ以前からも必要性を感じていたのですが、市名変更にお金がいるうえ、その調査にもまた必要となると余計反対の人があるのではと躊躇していたのです。
 7月にそのように考え、調査先を検討しました。
 その時、調査費用を議会にかけるとなると9月議会の最終日は9月の終わりになり、それから調査が3ヶ月ほどかかるということでしたので、5ヶ月も先になってしまう。そのため「予備費」(緊急的な支出を市長の裁量でできるもの)を考え、しかし議会には話をしておくため8月17日の議員全員協議会でその旨報告しました。

 その時は議員から異論がなかったし、調査すること自体は賛否を問わず、了解されるものと思っていたのです。
 しかし、9月12日の議会質問で、予備費を使うのはおかしい、とご指摘があり、議会軽視だとの声もありましたので、そのようにとられるのは本意ではありませんので、改めて、補正予算として上程することとし、市長の判断の誤りであると、お詫び申し上げました。
 これを上程した日にちょうど丹波新聞が出て、議員の意向調査の結果「賛成、反対5人拮抗、決めかねる7人」と報じられました。
 何とその反対の議員のひとりが、その理由として「経済効果の調査を予備費で対応したことは議会軽視だ」と言われていましたので、ああ、出し直して良かったと思いました。

 早く議論のたたき台を出そうとして急いだことを反省しています。
 「一日も早く『丹波篠山市』に変更してほしい」「即刻市名問題は撤回すべきだ」との両論があるなか、いずれの方にも申し訳ないのですが、ゆっくりとことん考え、議論していくしか道はないと考えています。