市名変更の今 その3「市民を二分するな」(市長日記H29.9.17)

更新日:2020年03月24日

 「市民を二分してはならない」
 市議会も新聞での論評でもそのように言われます。
 しかし、現状は真っ二つかもしれません。
 私が感じるのは、「人は自分の体験、経験した範囲で、ものごとを判断する」ということです。
 丹波や丹波篠山があいまいになってきたと仕事や日常のなかで感じる人は、早く変更してブランドを守ろうと訴えられ、そう感じたことのない人は変更の必要なし、無駄なお金を使うなと考えます。
 また、篠山市出身で、遠くに出て暮らす人は、「篠山市」では通じないことを実感されているので、変更に賛成ですし、篠山市に来られて日の浅い方などは、篠山でも丹波でもあまりこだわりが少ないようです。
 したがって、いろんな立場にある市民の声をまとめるのは本当に難しいことと思われます。かと言って、住民投票は安易にすべきとも思いません。
 選挙と同じく、賛成派と反対派に分かれ、大きなしこりが残り、それだけですみません。他の自治体の例をみると、市長の選挙や市議会の選挙を繰り返し、何年も戦い続けるのです。
 この問題を議論しているとけんかになることもあるようです。
 私もある市議会議員さんとはあまり口もきかなくなりました。
 ですから、できるだけ心ひとつに分かりやすく論点を整理してお示しして、自分だけでなく、いろんな立場、そして将来を考えて判断していただくようにするしかありません。
 どうしても二分したままなら、住民投票や選挙によるしかありません。