希望の星です(市長日記H29.9.12)

更新日:2020年03月24日

 篠山市には100歳以上の方が38名おられます。
 うち男性は一人だけ、101歳の波部 時雄さん(上宿)です。

 波部さんは15歳で西宮市の酒造会社に就職、その後満州で陸軍に招集されました。旧ソ連との国境近くで一斉射撃を受け、220人の部隊で6人だけ生き残りました。
 戦後はシベリアへ抑留されましたが、本当に厳しく苦しい毎日で、1日に50人くらい死んでいく中、必ず命をつなぎ日本にふるさとに帰りたい一念で耐え抜きました。

 日本に帰ってからは、日置村役場に就職、定年後も縫製工場や宿直、配達員の仕事など80歳近くまで働きました。
 いろんなことに取り組まれ、老人クラブで歌謡を教え、放送大学、社交ダンス、波々伯部神社の氏子総代、ゲートボール、ゴルフ、パチンコ、旅行など何でも興味をもち挑戦されてきました。

 平成23年に地域文化の向上に尽くされたことから、三宅剣龍賞を受賞され、また今年の1月には上宿自治会が「いつも元気で明るく接し、時にはあるべき姿に対し毅然と意見を述べられ、皆を導くなど多大な貢献をされました」と感謝状を受けられました。

 今でも1日に5000歩くらい歩かれ、食事は何でも食べられます。
 100歳を超えても、こんなに心身ともに健康に生き、何事にも挑戦され続けるお姿はまさに篠山市の男性の希望の星だと思います。

101歳の波部 時雄さんが市長より記念品を受け取っている写真
白い欄の花の横に座っている波部 時雄さんの笑顔の写真
「秋風」との書いた書の半紙を持って写っている波部 時雄さんの写真