ごあいさつ「すべてを賭けて解決したい」(市長日記H30.10.2)

更新日:2020年03月24日

 本日、午前10時、記者発表を行いました。
 質問のなかで、力を込めて答えたことは、

  1. 住民投票を実施しても、不成立となるなど、いつまでも市名変更の解決をできないことは市長の責任であるので、出来る限りの努力をしたい。
  2. 賛否を意見し合う中で、市民同士でけなし合うこと、ネットで悪口を言うこと、政治的な争いに持ち込もうとすることなどはもうやめにして、解決したい。
市長が記者会見を始めている様子の写真
沢山の記者の方が来て市長にカメラやテレビカメラを向けている写真
市長がたくさんのマイクの前でお話している写真

ごあいさつ

一、市民の皆様には、いつも市政にご支援ご協力をいただきありがとうございます。
 皆様のご活躍のおかげで、篠山市は日本遺産など、全国に誇れる、そして住みよいまちになりつつあります。
 しかし、ご承知の通り、「丹波篠山市」への市名変更の問題が大きな課題として立ちはだかり、11月にも住民投票が実施される見通しです。
 さて、私は自分はどうすべきかと思案してきましたが、私自身もまた、市民の皆様に信を問わなければならないと考えました。
 市長の職を辞したうえ、住民投票と同時に市長選挙が実施されるのに立候補し、信を問うものです。

二、昨年2月に、市民の皆さんから市名変更の要望を受けてから、賛成の人、反対の人、関心をもてない人、様々であったことから、職員プロジェクトなどで調査をし、そして200か所を超える説明と話し合いなど、丁寧に進めて来ました。
 その結果、「篠山」に比べ「丹波篠山」が全国的に圧倒的に優位な、魅力あるブランドであり、これを市名として、守り活かすことが市民全体の利益にかない、未来のまちづくりにつながるものと判断しました。
 そして、説明会の際のアンケートでも、多数の賛成を得ているものと考え、8月1日に、篠山市(市長)として「丹波篠山市」への市名変更の意思決定をしたものです。
 しかし、時を同じくして、市の名前は市民みんなで決めるべきだという住民投票にむけた署名活動がはじまりましたので、これを尊重し、見守ってきましたが、条例に定める有権者の5分の1以上が集まり、住民投票による解決となりました。

三、では、私はどうすべきかと考えました。
 これまで市名変更の検討を進め、そして変更する意思決定までしているのですから、その責任者として、市長としての信を問わなければならないと考えたものです。
 調べますと、住民投票と同時に市長選挙を実施する時は、約450万円程の上積みでできることが判りましたので、それならばと考えました。
 あわせて住民投票に関心が高まり、多くの人に投票に行っていただけることも期待しています。
 昨年、滋賀県野洲市で市立病院の建設計画が問われた件など、全国で3件の住民請求による住民投票(常設型)がありましたが、内2件は、条例で定める50パーセントの投票率に達せず、後1件は33.4パーセントの投票率に過ぎませんでした。
 同じように篠山市においても、50パーセントに達しないといつまでも解決ができず、更に混乱することが心配され、全国に誇れる住民投票を目指したく、念ずるものです。
 また、これは早期解決を望まれている多くの市民の皆さんの意向にかなうし、「酒井市長は(前の)選挙の公約で市名変更をあげていなかったから選挙すべきだ」という反対の立場の方の意にも沿うものと思います。
(なお、この選挙で私が当選した時には、来年2月の任期満了による市長選挙が行われ、私以外の方が当選した時には行われず、4年後になります。)

四、以上の通り
 来たるべき住民投票と市長選によって、市名問題をきちんと解決し、来年は市制20年です。
 私としては「丹波篠山市」の花を未来に、世界に咲かせ、大きく飛躍していくことを心から願っています。
 今後とも、篠山市の発展のために、市政へのご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

平成30年10月2日

酒井 隆明