速報!篠山市の鳥獣対策が農林水産大臣賞受賞決まる(市長日記H30.2.16)

更新日:2020年03月24日

 またも、大きな受賞が決まりました。
 農林水産省は、鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣(ジビエ)の利活用等に取り組み、地域に貢献している個人及び団体を表彰する「鳥獣被害対策優良活動表彰」を実施しています。
 平成29年度における農林水産大臣賞ほか各賞の受賞者を決定しました。
 本日、篠山市はこの大臣表彰を受けることとなりました。
 表彰式は2月27日です。

 平成29年度の受賞者は以下のとおりです。

表彰者詳細一覧
賞名 受賞者 都道府県
農林水産大臣賞(被害防止部門(団体)) 篠山市有害鳥獣対策推進協議会 兵庫県
農林水産大臣賞(捕獲鳥獣利活用部門(団体)) いなばのジビエ推進協議会 鳥取県
農村振興局長賞(被害防止部門(団体)) 遠野市(とおのし)ニホンジカ捕獲応援隊 岩手県
農村振興局長賞(被害防止部門(団体)) 芦田町福田割石地区(あしだちょうふくだわりいしちく)鳥獣被害対策協議会 広島県
農村振興局長賞(被害防止部門(個人)) 酒井 義広(よしひろ) 岐阜県
農村振興局長賞(捕獲鳥獣利活用部門(団体)) 日野町猟友会(獣美恵堂(じびえどう)) 滋賀県
農村振興局長賞(捕獲鳥獣利活用部門(個人)) 山本 倫明(のりあき) 福岡県

篠山市の取り組みは次のとおりとされています。

『鳥獣被害対策として、平成20年に協議会が設立、また協議会を支援する部隊として、県や農協に加え、大学等の専門家からなる被害対策支援チームが発足。
特にサル対策として、実施隊が県ニホンザル管理計画(特定計画)を基に、ICT大型捕獲檻等を用いた計画的かつ効果的な捕獲を行い、適切な個体数管理を実現。更に平成29年に近隣5市町による広域協議会も発足。
行政は専門家を交えた対策ミーティングを実施し、住民主体の対策を推進するための支援策として、電子メールでサルの位置情報や目撃情報を提供。協議会は、追い払いや柵の維持管理、生息環境管理等を内容とする出前講座や研修会等を定期的に開催。
また、協議会メンバーのNPO法人「里地里山問題研究所」の黒豆オーナー制度に登録された都市住民も侵入防止柵の見廻り点検活動に参加するなど、都市との「交流」や「収益」をもたらす活動を通じて地域住民の意識を醸成。』

篠山市ではサルの専門家の鈴木先生や清野さん(農都政策官)の指導を得ながら、一群のオトナメスの数を維持することで増えた数は駆除しつつ、サルの適正数を管理し、電気柵やサル追い犬、サルメールなど、あらゆる方法で被害防止を図ってきました。
被害対策とともに、長い目で野生動物との共生の道を目指しています。

来年度は全国的な鳥獣対策サミットを開催する予定ですので、これで大きな弾みがつきます。