「死ぬまで反対」にショック(市長日記H30.5.21)

更新日:2020年03月24日

 篠山市の市名変更の課題がテレビでもよく取り上げられ、市民の皆さんはもちろん、市外の方の関心も高まっているようです。
 ふるさと一番会議や自治会などで説明と話し合いを続けているところで、市民の皆さんの変更への理解も進んでいると実感します。
 要望を受けたのが、昨年の2月、最近では「早く決断をしてほしい」との声も強くなっています。

 こんななか5月18日(金曜日)、市名変更反対の立場(市名変更かけこみ処)の梶原代表から、住民投票で決せよという要望をいただきました。
 住民投票は市政の重要なことがらについて、市民の意見が分かれる時や、市長、議会、市民の声が分かれる時などに市民の意見がどこにあるのかを明らかにしようとするものです。
 この「住民投票条例」は、私が市長になってから平成26年から施行されたもので、兵庫県下でこのような条例をもっているのは篠山市だけで、全国でもまれなのです。
 市長、議会の議決、有権者の5分の1以上の署名のいずれかで実施できます。
 ただし、住民投票を実施する時、単独でなら約3000万円の費用がかかりますし、市長選と同時なら来年の2月になります。投票率が50%以上無いと開票もできません。また、いつまでも対立が続くことにもなります。

 私は、今回の市名の問題については、「篠山」でも「丹波篠山」でもいずれも市民が慣れ親しんだ名前なのですから、調査や話し合いを続けることで市民の合意を得るのがいちばん良いと考えています。
 しかし、いつまでも市民の声が二分しているなら、これによるしかないと考えています。

 今回の要望のなかで、私がショックだったのが、梶原代表が「死ぬまで(いつまでも)反対する」と述べられたことです。
 私は「それはないと思います。」と言いました。「なぜ調査の結果や変更を求める人たちの声、今のままでは困っている人たちの声を聞こうともされないのか。」と言いました。
 昨年の9月に反対の要望をいただいてから、これをできるだけ尊重し、論点を整理し、調査によってメリット・デメリットを明らかにし、市民の声を出来る限り聞くよう努力をしているところです。

 なお、梶原代表はみずからは住民投票の署名を集めることはしないとのことでした。