全国優勝ならず、それでも立派な技能の園田さん(市長日記R1.10.10)

更新日:2020年03月24日

園田工務店の園田雄一さんが、金沢市で開催された第35回全国青年技能競技大会に出場され、みごと銀賞を受賞されました。これまでにも銀賞1回、銅賞2回、入賞3回と輝かしい成績を残され、年齢制限で最後の年(36才)に、有終の美を飾られました。
ご本人は、1位の金賞をめざして、日々研鑽に励んで準備して挑まれたため、金賞を逃して残念と言われましたが、立派な成績です。
この大会は、伝統的な建築技能の実力を競うもので、細かく指示された競技課題に沿って図面を書き、「四方転び踏み台」を実際に製作し、6時間の制限時間でどこまで精度高く仕上げられるかを競います。
毎年、同じ課題であるため、「できているつもり」になっていないかを徹底的に見直し、図面から製作まで何度も練習されてきたそうです。
この競技に必要な伝統技能は、実際に家を建てる際、今はあまり使わなくなっており、このような大会に出るために練習しなければ習得できないそうです。園田さんは、若い内から習得されたため、寺社など伝統的な建物の修復などの仕事が増えたそうです。丹波篠山には、伝統的な建物が多く、園田さんのような技術者は貴重な存在です。
「この経験を通して、仕事に向き合う姿勢ができ、人生が変わった。弟子をとったので、これからは若い職人が同じ体験をしてくれるよう指導していきたい。」と語っていただきました。
市としても丹波篠山の景観や風土に合った「丹波篠山の家」を提案していきますので、ぜひ後に続く若い人達に継承していただき、今後もふるさとでご活躍ください。

園田さんが四方転び踏み台と賞状、メダルを前に説明している様子の写真

丹波篠山市と書かれた壁の前で市長とメダルを首にかけた園田さんが笑顔で握手している写真