丹波篠山市菊花展(市長日記R1.11.14)

更新日:2020年03月24日

丹波篠山市には、篠山藩の時代から篠山だけに伝わる門外不出の「お苗菊」があります。
お苗菊は篠山藩の5代藩主「青山忠良」(あおやまただなが)が天保・弘化の頃(1800年代)、幕府から拝領し家臣に分譲したと伝えられる中菊のことで、一度満開になった花が「狂い」と称して花弁の裏を見せて巻き上がるという奇妙を見せる趣味豊かな品種です。
今もなお、現存する21品種のお苗菊が篠山の人々に愛育され、菊花同好会の皆様によって伝統を受け継がれています。
このお苗菊を中心とする丹波篠山市菊花展が、11月1日(金曜日)から11日(月曜日)まで、大手前南駐車場で開催され、出品された菊は総計301鉢にのぼりました。8日には表彰式が行われ、青山賞の西田テル子さん、知事賞の井本幾男さん、市長賞の井上淳史さん、中西多恵子さん等が表彰されました。
西田さんは、「近年は極端な天候に見舞われることが多く、繊細なお苗菊にとっては難しい生育条件ですが、その分美しく咲いてくれた時の喜びはひとしおです。これからもお苗菊を育て続けたいです。」と語られました。
菊花同好会の会員さんに負けじと、西紀みなみ幼稚園、城北畑小学校、篠山中学校の子ども達も頑張っています。
入賞者は次のとおりです。

(お苗菊の部)
番号 賞名 入賞者
1 青山賞 西田 テル子
2 丹波篠山市長賞 井上 淳史
3 丹波篠山市議会議長賞 岸田 士郎
4 丹波篠山市教育長賞 西紀みなみ幼稚園
5 神戸新聞社賞 井田 敏行
6 兵庫県園芸・公園協会理事長賞 岸田 知栄子
7 兵庫県立フラワーセンター園長賞 酒井 安子
8 丹波篠山市菊花同好会長賞 近藤 美枝子
9 丹波篠山市菊花同好会長賞 城北畑小学校
10 努力賞 大伴 美代子
11 努力賞 畑 鈴子
12 努力賞 篠山中学校

 

 

(お苗菊を除く、総合花壇 大菊 ダルマ 福助 ドーム 木づくり 小品盆栽の部 江戸菊の部)
番号 賞名 品種名 入賞者
1 兵庫県知事賞 大菊 井本 幾男
2 丹波篠山市長賞 大菊 中西 多恵子
3 丹波県民局長賞 自由花壇 井田 敏行
4 丹波ささやま農業協同組合代表理事組合長賞 盆栽 井田 敏行
5 兵庫県菊花連合会長賞 ドーム 中西 多恵子
6 国華園賞 千輪づくり 稲山 寅夫
7 丹波篠山市菊花同好会会長賞 ダルマ 中西 多恵子

 

テントの下で色様々に美しく咲く青山賞と神戸新聞社賞の菊の写真
テント下で展示されている菊を鑑賞している男性と女性の写真
四輪の赤いお苗菊。花びらが様々な方向を魅せながら美しく咲いている写真
一輪の赤いお苗菊。花びらが様々な方向を魅せながら美しく咲いている写真
菊花展のポスター前に市長、青山賞受賞の西田さん、稲山さんがトロフィーをそれぞれ持って立っておられる写真

▲中央が青山賞の西田テル子さん、右は90才になられても益々お元気な稲山寅夫さん