歴史作家 桐野作人先生の講演会「光秀の丹波平定」に約500人が参加(市長日記R1.11.19)

更新日:2020年03月24日

来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映を前に、11月17日、歴史作家の桐野作人(きりのさくじん)先生による講演会を四季の森生涯学習センターで開催しました。会場には約500人の歴史好きや、NHK大河ドラマで丹波篠山市が盛り上げられることに期待を寄せる多くの丹波篠山市民をはじめ、近隣市町や県外からも沢山ご来場いただき、大いに盛り上がった講演会となりました。
講演は「光秀の丹波平定 -八上城攻めに寄せて-」というタイトルで、光秀の幼少期から本能寺の変、そして羽柴秀吉に討ち取られた山崎合戦まで、時系列で丁寧にお話しされました。
特に興味深かったことが、八上城主波多野秀治は織田信長の支配に激しく抵抗した丹波国多紀郡を支配する強い武将であったこと。信長の部下であった明智光秀は多くの兵を出兵し八上城攻めを行い、八上城のまわりに「獣の通ひもなく」というくらいの厳重な包囲網を完成させ徹底したほどの戦術を講じ、城中から400から500人の餓死者がでたほど、光秀が波多野兄弟と苦闘した戦いであったことが語られました。
さらに、光秀の母、お牧を人質にした結果、秀治が安土城で殺されたことにより、お牧が八上城内で松にはりつけられ無念な死を遂げたことが、江戸時代後期に書かれた織田軍旗(別名:総見記)に記されていたことを知りました。光秀は、幼い頃、父を亡くし、母の手ひとつで優しく、時には厳しく、愛情を持って育てられたと思います。今回の大河ドラマ「麒麟がくる」では、お牧の役を演歌歌手の石川さゆりさんが演じられます。ドラマではどのようなストーリーになるかはわかりませんが、来年の放映を非常に楽しみにしています。
講演終了後は、桐野作人先生、司会進行を務められた丹後政俊さんと一緒に写真撮影をしました。

会場内、ほぼ満席の客席の様子

▲会場の様子 満員御礼

光秀と波多野兄弟についてスクリーンを前にマイクを持ち舞台上で話されている桐野作人先生

▲光秀と波多野兄弟について語られる桐野作人先生

木の前で丹後政俊さん、 桐野作人先生、市長が並んで立っている写真

▲ 丹後政俊さん(左)、 桐野作人先生(中央)