王地山陶器所30年(市長日記H31.3.22)

更新日:2020年03月24日

 王地山焼をご存知ですか。
 丹波焼と並ぶ丹波篠山の焼き物です。
 その起源は、江戸時代末期の文政元年(1818)にさかのぼり、当時の篠山藩主・青山 忠裕(ただやす)公が王地山(篠山市河原町)の地に、青磁については 日本一と言われた名工、京焼の陶工・金古堂亀祐(きんこどう かめすけ)を招いて始めた藩窯がその発祥といわれています。
 中国風の青磁、染付、赤絵を主とした磁器窯で、煎茶器や置物のほか、花器、鉢、徳利、香炉、銘々皿(めいめいざら)など、気品に富んだ上手作(じょうてさく)を多く焼いていました。
 藩の廃止とともに、明治2年に廃窯となって以来、その伝統が途絶えていましたが、貴重な文化財として再開をのぞむ声が多く、昭和63年4月、当時の篠山町が王地山陶器所を整備、120年ぶりに復活しました。

 そして再興して、30年がたったのです。
 今は竹内 保史さん、児玉 玲央奈さんの二人の陶工が伝統技術を受継ぎ、活躍されています。
 すぐ近くに、河原町通り、王地山稲荷があります。
 これから益々人気が高まることと思います。
 是非お立ち寄りください。

青空の木々中にたつ白が基調の王地山陶器所の外観写真
陶器所の入り口に「承けつぎ創り伝える 王地山焼 復興陶器所三十周年展」と書かれた看板の写真
王地山焼展示場所で竹内 保史さん、児玉 玲央奈さんが焼き物を持っている写真

左から、竹内 保史さん、児玉 玲央奈さん

竹内 保史さんのプロフィール
児玉 玲央奈さんのプロフィール