おめめどうおめでとうございます(市長日記R1.5.24)

更新日:2020年03月24日

株式会社おめめどうが、丹波篠山の地で、創業15周年を迎えられ、5月19日、篠山市民センター 多目的ホールにおいて、「おめめどう15周年丹波篠山で支援の明日を見つめる集い」が開催されました。

株式会社 おめめどうは、2004年5月、有限会社おめめどう-自閉症サポート企画として設立されました。

以来、自閉症・発達障害の人たちの居心地の良い暮らしのための情報発信や、支援機器の開発、販売、また保護者、教員、福祉関係者へのアドバイスや講演など、自閉症・発達障害ばかりでなく、子育て世代に必要とされる情報の提供をされています。

例えば、おめめどうではイヤーマフの販売を行っておられます。イヤーマフとは工事現場や飛行場などの騒音が大きい場所で、耳を守るための商品です。これは聴覚の感覚が通常より敏感で周囲の音が大きく聞こえてしまったり、小さな音でさえも感じ取ってしまう聴覚過敏の方や、自閉症のお子様ににも使って頂けます。

また、発達障害で音声コントロールが苦手なお子様に向けて、LEDの明かりで自分の声量がわかる機器「ボイスルーラー(声の物差し)」の販売を行っておられます。声量に反応してLEDが光る仕組みになっています。それぞれの色のLEDの上にアイコン(青いLEDの上には「わからない(小さすぎる)」のアイコンなど)を表示させ、絵でお子様にも伝えやすいよう工夫されています。

講演では、「障害者差別解消法の成立により合理的配慮が認められる時代、国立の機関では合理的配慮の提供が義務化され、障がいのある学生のパソコン受験が認められるようになりました。また、AI(人工知能)により、知的障がいの方の仕事さえ、失われる可能性がでてきている。多様性を認めて、それを活かす時代ではないか」という話がされました。

株式会社おめめどうは、自閉症・発達障害の分野では、独自の色をだして歩んでおられ、これからは、ユニバーサルデザインの感覚を生かして、これまでの経験と信頼をもとに、自閉症・発達障害ばかりでなく、高齢者や幼児期のお子さんなど様々な方への支援も展開していく思いをお持ちです。

おめめどうおめでとうございます。

舞台の上で男性の方が子育て世代に必要とされる情報を発表してお客さんが話を聞いてる写真
女性の方が舞台の上でお話しされている写真