藤木千晧さんからご寄附(市長日記R3.1.5)

更新日:2021年01月05日

令和3年1月5日

丹波篠山市小中の藤木千晧さん(91歳)から、200万円のご寄附をいただきました。

藤木さんは民生委員児童委員として長年精力的に活動された後、市愛育会の初代会長を務められるなど、地域の見守りや子育て・高齢者介護支援、健康づくりの推進にご活躍されてきました。これまでにも障がい者への福祉や丹波篠山市への市名変更、新型コロナウイルス感染症対策などについて、たくさんのご寄附をいただいております。

今回のご寄附の背景には、旦那さんの藤木保男さんとの約束があったそうです。毎年、正月にご夫婦で1年の約束を決めていたのですが、令和2年に結婚して70周年を迎えるにあたり、ここまで支えてくれた地域の方々への恩返しとして夫婦そろって100万円ずつ、200万円を市に寄附しよう、と約束されました。ところが、大変残念なことに保男さんは10月24日に95歳で大往生を遂げられました。保男さんは亡くなる際、藤木さんへの感謝を述べられ、幸せな人生だった、と晴れやかな笑顔を残されたそうです。

藤木さんは保男さんとの約束を果たすため、200万円をお持ちいただきましたが、その使い道について、「主人と相談して使い道を考えようと思っていたが、できなかったので市長が特に必要だと思われるところに使ってください」とのことでした。せっかくのご寄附ですので、何か形に残るような使い道をその場で考えました。地域の方々にさらに福祉が行きわたるよう、保健師さんが地域の訪問などに使う車の購入費に充てることとし、承諾いただきました。

藤木千晧さん、保男さんご両名の思いを受け止め、丹波篠山市の福祉をさらに発展させるために使わせていただきます。ありがとうございました。

笑顔で寄付目録を市長に手渡す藤木さん
藤木さんから寄付目録を受け取った市長