祝!!丹波黒大豆日本農業遺産の詳細(市長日記R3.2.24)

更新日:2021年02月25日

令和3年2月24日

日本農業遺産とは、「何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業とそれに関わって生まれた文化、景観、農業、生物多様性などが一体となった、将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システム」を認定するものです。

今回の挑戦を通じて、黒大豆は約300年以上前から栽培されてきたこと、もともと丹波篠山は水が不足しがちであったために、集落みんなで協力し合いながら、水稲を行わない犠牲田を生み出し、この犠牲田では土を掘上げ、高畝(たかうね)にすることで黒大豆を栽培したことが分かりました。また、川北地区や日置地区をはじめ、優良な黒大豆のタネを残してきたことで、今では日本一の品質を誇る黒大豆となったのです。

さらに、黒大豆栽培を通じて、灰小屋の自然循環システムや農村景観が今なお残され、また田や畑に水を引くために、ため池や水路が大切にされ、これが生物の住みかとなり生物多様性が保全されてきました。

 

最終の審査にあたっての市長のしめくくりの言葉です。

「丹波篠山市には、農村の原風景が広がっています。農業に熱心な土地柄で、農業の都であるという農都宣言をして、農業、農地を大切にし、これをもとに土地利用や景観、ふるさとの森、川づくり、生物多様性などまちづくりをすすめています。

市民のいちばんの自慢は黒豆です。

黒豆栽培とともに、美しい農村が、そこで暮らす人々の姿が未来につながるよう、これからも取り組みを進めていきます。」

現地調査の様子(令和2年12月14日)

野々垣生産組合の集落営農

機械を使って黒豆を選別している

城東小学校における黒大豆の学習

こどもたちが舞台上で、画用紙やお面を用いて黒大豆の学習発表を行っている

川北生産組合の高うね栽培

畑で高畝栽培の説明を行っている

審査員との質疑応答

審査員の方との質疑応答