長引くその咳…結核も疑ってください。

更新日:2020年04月24日

 かつて結核に有効な薬はなく、昭和25年まで日本人の死亡原因の第1位でした。現在は医療の進歩により治療薬が開発され、不治の病ではなくなりました。
 患者数も減少しましたが、日本では1日に50人が新たに結核と診断され、5人が亡くなっています。

結核はどのように感染する?

 感染者が咳やくしゃみをすることによって、結核菌が体の外に飛び散ります。そしてその菌を他の人が吸い込むことで感染します。
 結核菌が肺の内部で増えると、炎症が起こり咳や発熱を引き起こします。やがて肺が破壊され、呼吸する力が低下します。治療をしなければ、死に至る病気です。結核の80%は肺に巣くいますが、体のほかの部分に感染する場合もあります。

結核に負けない体づくり

 結核は、感染力が強い病気ではありません。しかし、家族が患者であったり、日当たりや風通しが悪い場所で長時間、患者といっしょにいたりすると、感染する可能性があります。学校や職場、カラオケボックスやネットカフェでの集団感染が問題になることもしばしばです。
 身近に患者がでた場合、保健所から無料の「接触者健診」の通知が届きますので、必ず受診しましょう。また、年に1度の「健康診断」も結核の発見に有効です。結核に感染しても、免疫力が強ければ発病しません。日ごろからバランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠、そして禁煙を心がけましょう。

 12月から結核検診が始まりますので、この機会にぜひ受診してください。

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