ふた葉プロジェクト

更新日:2022年04月26日

1 趣旨

幼児教育の推進と子育て支援施策としての取組は、施設的な充実や保育・教育サービスの提供だけではなく、子どもたちが健やかに育つことや、保護者が喜びや楽しさを感じながら子育てできる環境づくりでなければなりません。

 子どもたちの成長を植物に例えるなら、土の中で種子から根が生え、養分を蓄え、いよいよ地上に芽を出し、ふた葉が開く、ちょうどこれらの時期が乳幼児期にあたります。その後、さらに茎や葉を成長させる時期が小・中学校です。

 土の中でぐんぐんと根を伸ばし、地上へ初めて芽を出した「ふた葉」が開く姿を見ることは、誰にとってもうれしいものであります。根を伸ばすという成長の中で一番始めに大切となることを保護者とともに見守り、地上で初めてふた葉が開くのを保護者とともに喜びたいです。

 そして、根を伸ばすことの中には基本的な生活習慣の確立があり、中でも「眠育」「食育」「あそび」に着目し、これらを互いに関連させながら総合的に推進し、子どもたちの自立を支援することが重要であります。篠山の子どもたちが、広い意味でのあそびを通して基本的な生活習慣を身につけ、ふた葉となって小学校へ就学する頃には、自信をもって「早く寝たから一人で起きられたよ!」「朝ごはん、ちゃんと食べたよ!」と言えるなど、保護者と連携しながら取組を進めます。

2 主な対象者

乳幼児(0~5歳児)及びその保護者

3 基本理念

・「ぐっすり眠って たのしく食べて たっぷり遊ぼう」

・「よい生活習慣は、子どもに贈る最初のプレゼント」

4 展開理念

・「子育て」ではなく、「子育ち」の姿勢で。

(この子をどう育てるかではなく、この子とどう生きていくか。)

・科学的根拠に基づいた子育て、脳を意識した子育て。

(知育教育ではない。子どもの成長と脳の成長とは密接な関係にあるということ。脳自体の成長は、極論すればニューロンとシナプスの増加と効率化であり、脳内ホルモンの分泌が子どもの性格等の形成につながる。)

・「能力の原理(何々できるから愛している。」ではなく、「存在の原理(いてくれるだけでうれしい。)」。

(他社と比較しない。できてもできなくてもいい。)

「教育家族(賢くすることが子育て)」ではなく、「生活家族(家庭で必要とされている実感)」で。

(子どもの育ちには、家庭の深い愛と保護者の責任が欠かせない。)

5 取組体制

プロジェクトチーム

 子どもたちの健やかな育ちをめざし、乳幼児期の「眠育」「食育」「あそび」を総合的に推進するため、平成24年度から庁内及び関係機関で構成するプロジェクトチームを設置しています。

活動内容

・子どもの育ちに関するコンセプトづくり

・「眠育」「食育」「あそび」を総合的に推進するための施策の検討

・施策の実施

年4回程度、会議を開催する。

活動実績

平成24年度

趣旨の理解

平成25年度

眠育について検討

→寝顔写真展

平成26年度

あそびについて検討

→体幹づくり

平成27年度

保護者への周知について検討

→「篠山発 子育て日めくり応援メッセージ ~今日からできる篠山思草~」の原案作成

平成28年度

「篠山発 子育て日めくり応援メッセージ」の作成と配布

平成29年度

市内の子育て支援施設の活用について検討

→施設間の連携と在宅育児の可能性を探る。

平成30年度

どんぐりマーケットを試行的に実施(かやのみ幼稚園、大山幼稚園)

→実際に子どもたちに体験させる。そのために保護者に動いてもらえる仕組みづくり。

(1)保護者と子どもが山などの自然に触れ合うことを目的に、事前に親子でどんぐり拾いをしていただく。

・絵本「ふゆじたくのおみせ」を事前に幼稚園で読み聞かせ

・市内全域の「どんぐりマップ」を保護者へ配布

(2)当日、集めたどんぐりをお金のように支払いながら、コーナー遊びなどを楽しむ。

平成31年度

どんぐりマーケットの内容を拡充(かやのみ幼稚園、大山幼稚園)

(1)園児が自ら考えたコーナーを出店

(2)地域住民も出店

この記事に関するお問い合わせ先

子育て企画課 子育て企画係
〒669-2397 兵庫県丹波篠山市北新町41(第2庁舎 3階)

電話番号:079-552-0075
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