高温に伴う農作物等の栽培管理について

更新日:2022年06月29日

大阪管区気象台は、令和4年6月28日に「近畿地方は梅雨明けしたと見られる」と発表し、6月29日から7月5日までは、最高気温・最低気温ともに平年より高く、最高気温は、平年よりかなり高い日が多い見込みと予想しています。

下記のとおり農作物の栽培管理に十分配慮するとともに、農作業時は熱中症対策に努めましょう。

 

【梅雨の期間(令和4年6月14日~6月27日)の降水量の合計】

気象観測所

降水量の合計

平年値

平年比

柏原

28.0mm

103.1mm

27%

後川

44.0mm

105.2mm

42%

水稲

中干し開始後、乾かし過ぎにより、大きな亀裂が入ると根を痛める恐れやほ場の水持ちが悪くなる恐れがあるため、田面の状態に注意し、大きな亀裂にならないよう走り水を繰り返す。

雑草の発生や生育が早まる恐れがあるため、残草の多いほ場では、雑草の発生・生育状況の確認を行い、除草剤の散布が遅れないように留意する。

今後、急に降雨があった場合は、葉いもちが発生するリスクが高まるため、ほ場内をよく観察し、適切な防除に努める。

黒大豆

土壌が過乾燥状態になると、直播の場合は出芽揃いが悪く、欠株を生ずる恐れがあるため、予備苗がある場合は、補植を行う。

出芽後、葉の萎凋症状(しおれ)が見られる場合は、潅水が可能であれば、株元の地表面が湿る程度に畝間潅水を行う。

雑草の発生や生育が早まる恐れがあるため、中耕・培土作業や除草剤等により除草に努める。

高温・乾燥状態が続くと、ハダニ類の発生が懸念されるため、適期防除に努める。

野菜

施設栽培では、側面と妻面を開放や換気扇の利用により換気を強める。特に、果菜類などで高温による生長点のしおれが見られる場合は、日中の暑い時間帯は内張カーテンなどの遮光資材を活用して施設内の温度低下に努める。

朝夕の気温が低い時間帯に潅水を行い、葉がしおれないように留意する。また、地温上昇と乾燥防止を図るため、敷きわら等を活用する。

草勢を維持するため、追肥として、液肥の土壌かん注や葉面散布を行いましょう。

農作業全般

農作業はなるべく暑い時間帯を避けて行い、通気性の良い作業着や帽子を着用して直射日光を避けるなど服装に留意する。

汗で失われる水分や塩分をこまめに補給し、一定時間おきに涼しい場所で休憩をとるように留意する。

冷却グッズ(保冷剤、空調服など)を効果的に活用し、体温低下に努める。

熱中症が疑われる症状が現れた場合は、応急処置として涼しい場所に避難し、医療機関に相談する。

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