自然環境や生きものに配慮したお米「農都のめぐみ米」

更新日:2024年04月13日

市内ほ場上空写真

兵庫県 丹波篠山市には、美しい農村景観、きれいな水、多様な生き物など、自然の恵みがたくさんあります。
また、人が水路やため池をつくり、自然の恵みを丁寧につなぐことで、農業を営んできました。
私たちはこうした営みから生まれる恩恵を「農都のめぐみ」と考えています。

「農都のめぐみ」を次世代に。
持続可能な農村を引継ぎたい。
将来を担う子どもたちをはじめ、多くの方に安心、安全なお米を食べてほしい。

丹波篠山市では、栽培農家の皆さんと共に環境や生き物に配慮してつくる「農都のめぐみ米」を普及し、「農都のめぐみ」がいつまでも続いていく農村環境づくりに取り組んでいます。

持続可能な農村風土づくり

農都のめぐみ米栽培団体

農都のめぐみ米栽培団体の皆さん

丹波篠山地域では、昼夜の寒暖差で発生する丹波霧などの盆地特有の気候風土と、伝統的な技術や先人たちのたゆまぬ努力により、たくさんの特産物(コシヒカリ、丹波篠山黒大豆、山の芋、丹波篠山牛、丹波栗など)が作られています。

しかし、近年、地球温暖化に起因する集中豪雨や大型台風の頻発、猛暑など、自然環境の変化が、農作物の品質低下や収量減少につながっています。
丹波篠山市でも、近年は霧の発生日数が徐々に減少しており、農作物への影響が危惧されています。
また、過剰な化学肥料・農薬の使用による生態系への影響や、化学肥料・燃料の海外依存が続いていくと、今できている農業が将来続けられなくなる可能性があります。

そこで、丹波篠山市では、自然環境や生き物に配慮したお米づくりを広げ、持続可能な農村風土を築いています。

「農都のめぐみ米」の取り組み

取り組み1:環境にやさしい

農都のめぐみ米収穫写真

農都のめぐみ米の収穫

化学肥料・農薬は兵庫県地域慣行レベルの2分の1以下です。
過剰な肥料による河川や地下水などの水質汚染・富栄養化、温室効果ガスの発生、土壌劣化などの環境への負担を軽減しています。
また、農薬を減らすことで、益虫のカエルやクモ、トンボなどの生物を保全しています。

取り組み2:生きものにやさしい

水田にいるオタマジャクシ

水田にいるオタマジャクシ

田植え後には、「中干し」といって、稲の成長を促すために田んぼの水を抜いて土を乾燥させる作業を行います。
このときオタマジャクシの成長を確認し、作業の時期を遅らせることや田んぼの中に溝や水たまりをつくる等、水生生物の退避場所を確保し、棲みかを守ります。

「農都のめぐみ」を次世代につなぐ

市内の子どもや農家さんは、田んぼの生き物調査や食育授業をとおして、農業の営みにより生き物の棲みかが守られていることを学び、世代が変わってもこの地域の農業や農村環境を守っていこうという想いを引き継いでいます。

小学校での生産農家による食育授業

市内小学校での生産農家による食育授業

子どもたちに安心、安全なお米を

こうして作られた「農都のめぐみ米」は、丹波篠山市の市立校園33校へ届けられ、子どもたちが給食で食べています。
将来を担う子どもたちには、健やかに育ってほしいという想いを込めて、安心、安全なお米を届けています。

農都のめぐみ米を使用した給食を食べる子どもたち

農都のめぐみ米を使用した給食を食べる子どもたち

農都のめぐみ米の栽培方法

農都のめぐみ米栽培こよみ

農都のめぐみ米の取り組みをさらに広げていくため、農都のめぐみ米栽培こよみを作成しました。

以下よりご覧いただけます。

農都のめぐみ米栽培こよみ(PDFファイル:615.3KB)

この記事に関するお問い合わせ先

農都政策課 農業係
〒669-2397 兵庫県丹波篠山市北新町41(第2庁舎 2階)

電話番号:079-552-1114
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