ヤングケアラーについて
ヤングケアラーとは
法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子どものことを、「ヤングケアラー」といいます。
子どもが家事や家族の世話をすること自体は問題ではありませんが、本人の年齢や成長に見合わない責任や負担を負うことで、日常生活や学校生活に影響が生じ、本来守られるべき子ども自身の権利が守られないことが問題となっています。
【ヤングケアラーの例】
<引用元>
厚生労働省特設ページ「こどもがこどもでいられる街に。~ヤングケアラーを支える社会を目指して~」
※上記サイトでは「ヤングケアラー」について、深く理解するための各種情報が掲載されています。
ヤングケアラーが抱える問題
「ヤングケアラー」は、本来大人が担うと想定されるような家事や家族の世話などを日常的に行っていることにより、学校生活や友人関係などに以下の影響が出てしまう事があります。
【学校生活への影響】
遅刻・欠席が増える、忘れ物が目立つ、成績不振、課外活動に参加できない、家で落ち着いて勉強できる状態にない、学校に行くと気絶するように寝てしまう、授業に集中できない 等
【友人関係への影響】
友人と過ごせない、同級生との関係を築くことが難しい、登校ができず友人関係をつくれない、孤立している 等
【心身への影響】
精神的に不安定になる、摂食障害、パニック障害、主観的健康感や生活満足感が低い、リラックスできない、体がだるい、眠れない、栄養が偏る、身体・衣服・住居等を清潔に保つことが難しい、十分な愛情を受けられず心理的発達課題を残してしまう 等
【将来への影響】
適切な教育を受ける機会を失って進学や就職を諦める、貧困に陥る 等
一方で、子ども自身は家事や家族の世話をすることが当たり前だと考えているため、自分自身が「ヤングケアラー」であるという自覚がないことが多く、相談や支援につながりにくい傾向にあります。また、子ども自身に自覚があっても、抱えている不安や不満を言い出せなかったり、周りに知られたくないと思っていたりする場合もあります。
まわりの大人がいち早く気づき、子どもの思いを聴き、必要な支援につなげることができるよう、社会全体で「ヤングケアラー」について正しく理解し、認識を高めることが大切です。
主な相談窓口
子どもの皆さんが家事や家族の世話の事で悩みを抱えていたり、「自分はヤングケアラーかもしれない」と思ったら、ひとりで抱え込まずに、学校の先生やカウンセラー、相談窓口へ相談してください。
周囲の大人の皆さんも、「何か様子がおかしいな」と感じる子どもやご家庭がありましたら、相談窓口へご相談ください。
【障がい者やその家族の介護に関する相談】
社会福祉課障がい福祉係 079-552-7102
障がい者相談支援センター(市役所社会福祉課) 079-555-6070
【高齢者やその家族の介護に関する相談】
長寿福祉課高齢支援係 079-552-5346
東部地域包括支援センター 079-556-2340
西部地域包括支援センター 079-594-3776
【子どもとその家庭に関する相談】
家庭児童相談室(市役所社会福祉課) 079-552-7101
【学校生活などの相談】
丹波篠山市教育委員会教育研究所 079-552-5824
【福祉全般】
ふくし総合相談窓口(市役所長寿福祉課) 079-552-5346
丹波篠山市社会福祉協議会 079-590-1112
【その他の相談機関】
兵庫県ヤングケアラー・若者ケアラー相談窓口 078-894-3989
川西こども家庭センター丹波分室 0795-73-3866
児童虐待防止24時間ホットライン(川西こども家庭センター内) 072-759-7799
更新日:2023年01月17日