安定ヨウ素剤の保管状況に関するアンケート調査結果報告

 篠山市では、もしもの原子力災害に備え、原子力災害が発生した場合、放出される放射性ヨウ素を吸い込むとのどにある甲状腺に取り込まれ将来「甲状腺がん」などを発症するおそれがあることから、甲状腺の内部被ばくを抑える効果がある安定ヨウ素剤の事前配布に取り組んできました。
 事前配布に対する市民の意識、関心は高く、平成28年1月から平成28年12月にかけての配布に対して、全市民42,696人（平成28年9月末）の内、これまでに、3歳以上13歳未満の2,462人（対象年齢層の約74％）、市民全体では12,253人（約30％）の方が受領されました。
 今回、安定ヨウ素剤を受け取られた市民が適切に保管されているか、また誤って服用されていないか、そして受領後に意識の変化があったかなどについて調査し、これまでの事業の検証と改善のためアンケ－ト調査を実施しました。

平成27年度（平成28年1月～3月）に事前配布を受けた方 11,461人
（既に死亡・転出により返却された方47人を除く）

 事前配布を受けた方の中から、同一住所となっている方の内年齢の高い方（世帯主を想定）を1名づつ抽出

郵送配布～郵送回収

平成29年3月17日～3月31日

1. 配布数…3,527件
2. 有効回収数…2,001件
3. 有効回収率…56.7％

• 保管状況については、99.8％が保管しているとの回答でしたが、「紛失したあるいは分からない」と無回答があわせて5件ありました。
• 誤飲については、すべての家庭でありませんでした。
• 気持ちの変化については、「配布前に比べて安心した」が61.3％、「不安になった」が6.7％でした。残りの意見としては「特に変化なし」15.8％などとなりました。
• 避難先の検討状況については、「すでに決めている」は22.6％、「検討中（まだ決めていない）」が66.4％、「決める予定はない」が8.2％などとなりました。