青木 芳信様より

私にとって、アメリカの魅力はなんと言っても「民族と文化の多様性」です。日本と対極にあるこの国は、衰退の一途をたどる日本が目指さなければならない「地球号」の縮図とも言えるでしょう。

なぜならアメリカこそ、人類の壮大なる試み-すなわちあらゆる民族を越えて、人間として一つにまとまるための努力を続けている国にほかならないからです。

我が家でも、ワラワラ市との交流で、これまでに13名を受け入れてきました。強烈な異文化の風に吹かれ、私の子供たちは、パリ、北京、アメリカへと吹き飛ばされてしまいました。

温暖化、感染症、貧困、核兵器等々世界には地球規模で解決しなければならない国際的な問題が山積しています。また日本国内においても、停滞する経済や愕然とするほどに変化のない教育など多くの問題を抱えています。私たちは、これらの問題を民族・文化の違いを越えて共に解決していかなければなりません。

私たちは今一度、アメリカとの交流を通して、人類が直面しているこうした現実に真正面から向き合う必要があるのではないでしょうか。