丹波篠山市のあらまし

更新日:2020年03月24日

 篠山地方は、県立自然公園の山ふところに抱かれ、古代・中世を通して、農耕文化や仏教文化を中心に早くから人々の暮らしが営まれてきた土地柄です。中でも、中世末期には、波多野氏が八上城を拠点として丹波一円に勢力を広げた天正7年(1579)、明智光秀の丹波攻めにより落城するまでの時代があり、また、慶長14年(1609)には、徳川家康の命による天下普請で築城された「篠山城」6万石の城下町として、丹波地方の政治・経済・文化の拠点となり、繁栄を極めた時代がありました。当時、「ささやま」の名は、築城の礎となった丘陵の名から由来したといわれています。明治維新後の近代は、歩兵70連隊が設置され、軍都となった時代を経て、現在へと移り変わってきました。そして、平成11年(1999)4月、多紀郡4町(篠山町・西紀町・丹南町・今田町)が合併し、市制施行による「篠山市」が誕生しました。また令和元年5月1日には市名を「丹波篠山市」に変更しました。時代の変遷を静かに見届けてきた丹波の自然…。広大な山々、肥沃な大地の恵みとともに、今日の「丹波篠山市」誕生を導いたといっても過言ではないでしょう。

 温もりのあるまちづくりのために懸命に生きた先人の思い、そこに築かれてきた生活文化は、今を生きる人々に誇りのある財産となって受け継がれています。新たな時代に向かって飛躍発展を遂げることを願い、市民の皆さんとともに確かな歩みを続けています。