丹波篠山市公共交通計画の策定について

更新日:2024年03月28日

丹波篠山市地域公共交通計画について

丹波篠山市は、平成11(1999)年に多紀郡4町(旧篠山町、旧西紀町、旧丹南町、旧今田町)が合併し、当時は鉄道、路線バス、一般タクシーによって地域公共交通網が形成されていました。その後、路線バスの撤退等に伴い生じた交通空白地域を中心に平成17(2005)年にコミュニティバスハートラン(以下「コミバスハートラン」という。)の運行を開始しました。平成30(2018)年度には、地域公共交通の再編を行い、市町村運営有償運送等を導入するなど、多様な交通サービスを活用した全体での地域公共交通の利便性の向上に取り組みました。再編後もグリーンスローモビリティ等の交通サービスを導入した結果、現在の地域公共交通網が形成され、市民の日常生活における移動を支えています。

 

一方、地域公共交通の利用者の減少に加え、令和2(2020)年度には新型コロナウイルス感染症が全国的に蔓延し、地域公共交通の利用者は大きく減少しました。テレワークの普及等によって人々の生活スタイルが変化しつつあり、地域公共交通はコロナ以前の利用水準に回復することが難しいと想定されています。また、令和6(2024)年からの働き方改革関連法案の施行による運転手不足への懸念など、地域公共交通を取り巻く環境はより一層厳しくなることが想定されています。
本市においても例外ではなく、地域公共交通利用者の減少によって、バス事業者の経営状況が悪化し、これに伴い、本市の地域公共交通に対する財政負担額が増加するなど、厳しい状況が続く見込みです。


こうした背景の下、市民、交通事業者、行政が連携し、持続的で効率的かつ効果的な地域公共交通サービスの提供を目指すため「地域公共交通のマスタープラン」として、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成19 年法律第59 号)」に基づき、「丹波篠山市地域公共交通計画」(以下、「本計画」という。)を策定することとしました。

基本理念

一人ひとりが安心して暮らすことができる丹波篠山の地域公共交通

基本方針

1.地域特性や観光等の様々なニーズに応じた持続可能な地域公共交通網の再構築

既存の地域公共交通網の中でも基軸となる路線バスの維持を基本としつつ、効率的で利便性の高い持続可能な地域公共交通網の再構築を図ります。

2.地域公共交通の積極的な利用促進

地域公共交通を維持するためには利用されることが重要である為、自家用車を用いなくても気軽に地域公共交通を利用して外出してもらうための取組みを行います。

3.地域公共交通を維持する各主体が連携して取り組む公共交通対策事業

地域、交通事業者、行政等の各主体が連携して事業に取り組み、連携できる体制づくりや交通事業者を支援する取組みを行います。

計画の期間

2024年度(令和6年度)~2028年度(令和10年度)

地域公共交通計画