ステージオペレータークラブの【誕生と軌跡】
ステージオペレータークラブの誕生
ホールがどう活用されるかは、利用する人と、それを援助・指導する人の質と量によって決まると言っても過言ではありません。ホールの運営に欠かせない舞台・照明・音響の技術には、その装置や機能を熟知し操作する有能なオペレーターが必要になります。
交響ホール設立にあたっての大きな課題の一つは、住民に利用していただく貸館事業の対応として、技術スタッフの確保をどうするかであり、職員として雇用するか業者に委託するかの選択をする必要がありました。しかし、いずれにしても大きな経費を要し、その負担が利用者にかかってくるだけに数年で利用率が低下してしまうケースもあり、独自の運営ソフトを考えることになりました。
このような状況を考慮し考案されたのが、ボランティアのステージオペレーターを養成することでした。
一方では「素人集団がボランティア活動でできるものではない」という意見もありましたが、第1期生60人の5ヶ月にわたる養成講座が行われクラブの活動がスタートしました。
ステージオペレーターが地域の文化活動を変える
活動を始めてしばらくすると、田園交響ホールを発表会などで利用している方々が、ステージオペレータークラブの存在を知り、クラブに参加する方が増えてきました。舞台に出演していた方が、自分たちの舞台作りに生かすために演出方法や舞台づくりを学ぼうと入会し、その後、スタッフとして関わることの魅力にとりつかれた方もいます。
現在では、オペレータークラブは交響ホールのほとんど全ての催物に携わており、交響ホールにとって、なくてはならない存在となっています。
また、交響ホールの事業だけでなく、地域の文化祭やイベントなどの音響・照明の演出などの担当として指名されるなど、地域文化の高揚にも大きな役割を果たすようになってきました。
さらに、ステージオペレータークラブでは、イベントを企画・制作し、本番の演出オペレートまで行うなど、単なる裏方スタッフとしての活動だけに留まりません。
結成20周年を迎えた2009年2月には記念イベントとしてお笑いコンテスト「第1回丹波篠山S-1グランプリ」を開催しましたが、800人を超す来場者の笑顔が、イベント成功の紛れもない証となりました。
クラブが結成されて30年余り、2019年12月には第17期生を新たに迎え入れました。クラブ員の入れ替わりはありますが、培ってきた技術やノウハウを先輩から後輩へ受け継いでいくことで、この先も新たな感動の舞台を支え続けていきます。
田園交響ホールで催物が開催される限り、ステージオペレータークラブは裏方スタッフとして輝きつづけます。
みなさんからは見えないところで・・・
受賞歴
ささゆり賞 |
篠山町 |
平成9年6月1日 |
ふるさとづくり賞 優秀賞 |
兵庫県 |
平成11年11月16日 |
三宅剣龍賞 |
篠山市 |
平成23年2月11日 |
ともしびの賞 |
兵庫県 |
平成27年12月1日 |
篠山市功労者表彰 |
篠山市 |
平成30年11月3日 |
特ラ機構 技術賞 一般部門 金賞 | 特定ラジオマイク 運用調整機構 |
令和4年6月10日 |
この記事に関するお問い合わせ先
田園交響ホール
〒669-2332 兵庫県丹波篠山市北新町41
電話番号:079-552-3600
更新日:2022年07月15日