歯のはなしvol.89 糖尿病と歯周病との関連性

更新日:2020年03月24日

 糖尿病は、多くの方々に見られる生活習慣病の一つです。糖尿病の現状としては、喉の渇き、頻尿、倦怠感、視力障害など多岐にわたりますが、歯科においての症状も無視することはできません。
 糖尿病になると、口腔内が乾くために自浄作用が働きにくくなり、虫歯が発生しやすくなります。また、血液に酸素や栄養がわたりにくくなるため、歯周病も発生しやすくなり、治癒も遅くなってしまいます。
 抜歯をする際にも影響します。抜歯を行うと抜歯後の陥没している所を治すため多くの栄養が必要になるのですが、糖尿病だとその栄養が行きにくいため治癒不全がおこりやすくなります。そのため、その部分が治癒しにくくその結果、感染症を引き起こすリスクが高くなります。重度の糖尿病では、そもそも抜歯を行うことすら危険となることもあります。
 このように、お口の中にも糖尿病はさまざまなリスクを生じさせます。そのため、日ごろからお口の中を十分に清潔にしておく必要があるのです。
 反対に、お口の中を清潔に保つことによって、糖尿病を軽減できる可能性があります。歯周病があると、その発生する毒素によって糖尿病がさらに悪化してしまうのです。そのため、その原因となる歯周病菌を除去することによって、糖尿病を改善することができるのです。
 歯周病は糖尿病の第6の合併症とも言われています。毎日心がけてお口の中をきれいにしておきましょう。

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