歯のはなしvol.81 非歯原性歯痛 各論3 ~群発頭痛~

更新日:2020年03月24日

群発頭痛は、人間が経験する痛みの中で最悪とされる、激しい顔面痛や歯痛を特徴とするもので、頭痛という名前ですが、眼窩から側頭部、上顎の奥歯の痛みとして感じられるため、歯科を受診することもあります。
最大の特徴は、周期性があることで、1から2年の周期で、同じ時期に、群発発作期がやってきて、発作は毎日おこります。やがて、寛解期(症状が一時的に軽くなったり、消えたりしている時期)が来て自然に治ります。
しかしながら痛みがひどいため、歯を抜いてくれと懇願される場合があります。しかし歯が原因なら、抗生剤の投与と治療で治ります。治らないのは、他に原因があり、歯が痛むように錯覚しているせいで、群発頭痛は、眼窩の後ろにある内頸動脈が腫れて痛むため、神経内科に紹介し、群発頭痛の治療薬を飲む必要があります。それでも患者さんは、本当に歯が痛むと思っているので、最初から診断することは、難しいです。治るはずが治らない。あるいは、毎年この時期に痛んでいるなどのことから初めて疑いがもてます。
また、この病気の特徴として

  1. 痛みで、目を覚ます!
  2. 涙と鼻汁が出る
  3. お酒を少しでも飲んだだけで発作がおきる、などがあります。

この症状があれば、神経内科を受診して下さい。歯の痛みではありません。

この記事に関するお問い合わせ先

健康課
〒669-2205 兵庫県丹波篠山市網掛301

電話番号:079-594-1117
メールフォームによるお問い合わせ