歯のはなしvol.70 震災後ストレスと歯ぎしり

更新日:2020年03月24日

 最近、診療でストレスからくると思われる歯ぎしり由来の症状を訴える患者さんが急増しており、全国的な傾向がみられます。

 症状としては、虫歯ではないのに歯がしみる。歯に力がかかりすぎてヒビが入っている。歯が割れてしまっている。被せや差し歯や詰め物が頻繁にとれる。朝起きるとあごがだるいとか痛いなどです。もちろん、以前からあったのですが、最近急増しています。

 東日本大震災、福島原発事故後、自分は被害にあっていないが、被災者のことを思うと自分が頑張らなくてはいけないと、強く思う責任感の強い人や、放射能被害やこれからの日本はどうなるのかという、不安感が強すぎて不眠になっている方がなり易いと言われています。

 対策としてはとにかくリラックスする時間を作ること。あごや首やおくちの周囲の筋肉がカチコチに固まってしまっているので、もみほぐすこと。肩の力を抜いて、おくちの力を抜いて寝ることです。それでもダメな場合は、歯科医院で歯ぎしり防止のマウスピースを作ります。

歯ぎしりといっても、音がしていないから大丈夫だと思ってもぎりぎり噛み締めるだけの隠れ歯ぎしりの方が多いようです。

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